帝人久村奨学金

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帝人久村奨学生からのメッセージ

2023年度 奨学生

博士からのメッセージ 修士からのメッセージ 過去メッセージ

博士からのメッセージ

H.Oshio 挑戦と実行

私は修士課程から継続採用していただき、ミトコンドリアへの鉄輸送という現象に焦点を当てた、エネルギー産生制御メカニズムについて研究を行なっています。
研究という活動は、ある人にとっては立派な職業ですが、また別の人からすれば遊び・趣味と捉えられるかもしれません。その真意を説くつもりはありませんが、常に自分の状態を客観視することはどんな場面においても有効だと思います。そのコミュニティーにおいて自分に求められる能力などを、より客観的に詳細に捉えることができれば、固執した概念から脱し、多様性を受け入れながら自分自身の可能性を広げることができます。発表や申請も同様に、自分が研究課題解明に尽力することへの需要や意義・重要性を深く考え、理解に努めれば、今やるべきことが明確になるのではないでしょうか。是非、本奨学生の一員としての誇りを胸に、未来の自分にしか輝かせることができない宝石を探し求めていきましょう!

学習院大学 自然科学研究科 生命科学専攻 H.O

J.Nakazawa 自分の研究を見つめ直すまたとない機会

私は現在、JAXA宇宙科学研究所にて深宇宙に生命を探索するための超小型探査機に搭載するサンプラーの開発に携わっています。このような研究テーマの前例は無く、宇宙探査から生命科学、分析化学までにおよぶ広大な関連分野に散らばるヒントをつなぎ合わせて研究開発を行っています。
そんな中、本奨学金の最終選考にて自らの研究についてお話させていただいた際に、選考委員の先生から、自分の研究について核心をつくご提言をいただきました。現在はまさにご提言を頂いた観点から自分の研究を見つめ直し、研究をさらに推し進めています。
この帝人奨学金の選考はただ単なる資金調達ではありません。選考を通じて各分野の碩学たる先生方に自分の研究を評価していただき、洗練してゆくまたとない機会です。みなさんもぜひこの機会を大切にされてください。

総合研究大学院大学 物理科学研究科 宇宙科学専攻 J.N

K.Imaizumi 「伝える力」を磨くためにも

光合成は、光エネルギーを化学エネルギーに変換してCO2を有用な化合物に変換するシステムです。私は、光合成の光エネルギー変換の詳細な過程を解明し、その効率を向上させることを目指して、日々研究に邁進しています。
帝人久村奨学金は、その選考において研究への熱意を評価していただけることが非常に魅力的であり、博士後期課程に進学後も研究に専念したいという強い思いで応募させていただきました。選考過程では、様々な専門分野の先生方が審査してくださって、自分とは専門分野が異なる方も多くいらっしゃいます。そのなかで、いかに自分の研究の面白さや重要性をわかりやすく伝えられるかを意識して、試行錯誤しながら選考に向けて準備しました。選考過程そのものが、研究者として重要な能力の一つである「伝える力」を磨く貴重な経験となったと感じています。
皆様も是非、挑戦してみてはいかがでしょうか。

京都大学大学院 農学研究科 応用生命科学専攻 K.I

K.Miyamoto 研究への取り組みが評価される場

私は現在、魚類の鰭をモデルとした進化発生生物学の研究を行っております。魚類の鰭は数や形の多様化など、非常に興味深い形態進化を行う器官であることが知られており、私は進化の過程で獲得された発生メカニズムに興味を持っております。
本奨学金には修士課程から採用して頂き、博士課程も支援を頂けることを大変うれしく思っております。選考のプレゼンテーションでは、私の元々の興味から、これまでの2年間に進めてきたこと、さらに残りの博士課程で想定している研究の展開の説明に努めました。採用が決まるまでは、これまでの研究の取り組みや今後の計画には自信を持てませんでしたが、採用が決まったことが大きな自信に繋がりました。
自らの研究を近い分野の研究者ではなく分野外の人へ伝える能力は、今後研究者として重要な能力となると思われます。選考の準備は、これを鍛えるトレーニングとなるので、是非チャレンジしてみることをお勧めします。

東北大学大学院 生命科学研究科 生態発生適応科学専攻 K.M

K.Sakai 選考過程が自信につながった

私は、流体機械内における極低温流体の流動予測技術構築を目指した研究を行っています。
本技術はロケットエンジンなどの航空宇宙技術に限らず、脱炭素・水素社会の実現に向けた将来的な流体機器開発への活用も期待されています。流体機械技術を通じた産業界への広い貢献を目指し、日々研鑽に努めてまいります。
選考準備においては、研究への深い理解や研究計画の妥当性、社会への貢献部分について考え直す良い機会になりました。また面接では、研究に関する鋭い指摘やアドバイスをいただき大変貴重な機会となりました。また選考委員の皆様に、自身の研究に対して興味を持っていただけたこと、研究への熱意を評価いただいたことで、今後の自信にも繋がりました。
応募される皆様には、自分の研究を選考委員の先生方に紹介できる貴重な機会と捉え、大いにその熱意を表現してくれればと思います。

早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 機械科学・航空宇宙専攻 K.S

K.Yoshinaga 修士課程2年間の自分の研究を見つめ直す

私は磁性、特に遍歴磁性を中心に研究しています。3000年以上も使われている磁性という性質ですが、その機構の解明が始まったのはほんの100年前であり、まだまだ未解明なことが多い分野です。これからの研究者人生をかけて、どこまで解明できるのか楽しみに研究しております。
2年前修士課程への進学時に帝人奨学会に採用していただき、この度博士課程でも引き続き採用していただくことになりました。感謝申し上げます。
今回の博士課程の選考では2年前に採用していただき、2年間支援していただいた御礼の気持ちで、あの時に自分が発表した研究計画のどこまでできたのか、何を学んだのかを発表し、そしてこれからどう研究と向き合っていくのかを発表しました。修士課程の時の採用時のメッセージでは「自分の研究、自分自身を見つめ直すいい機会」ということを書いたのですが、今回の博士課程の選考では2年前の自分を否応なく振り返ることになり、より一層そのように感じました。
修士課程の方にも博士課程の方にも自分の研究を省みる機会として、ぜひ応募されることをお勧めいたします。

京都大学大学院 理学研究科 化学専攻 K.Y

L.Koseki Challenge yourself to new beginnings!

Dysregulation of cell metabolism causes a multitude of effects from abnormal homeostasis, which can lead to disease. I’m currently working on an in vivo model to study the role of a metabolic gene in the context of its physiological roles as well as how it regulates cancer malignancy. In the future, I hope to apply my experiences in my current lab towards developing novel therapeutics in a gene profile-specific approach.
For all of those considering applying, you got nothing to lose! What I got out of this post-COVID era, on-site interview was everything I ever wanted to experience: a real interview with a panel of judges. I enjoyed this experience because unlike scientific talks, I needed to create something engaging for an audience whose technical expertise may not have been in biology. That said, it made me step back and think about my research from a different point of view as well as how to “sell” my research to “investors”. Overall, it was an invaluable experience, and all students should experience this style of presentation at least once in their student lives.

京都大学大学院 生命科学研究科 高次生命科学専攻 L.K

R.Ujimatsu 冒険心の赴くままに

私は修士課程から帝人奨学会のお世話になっていましたが、現在は修士課程から所属も研究テーマも変え、新たな研究に挑戦しています。選考では、紆余曲折のあるキャリア選択を評価していただけるか不安に思っていました。しかし、修士の研究があったからこそ生まれた好奇心を率直に表現したところ、継続採用していただくことができました。これは今後新しい研究を始めるにあたり、大きな励みになっています。帝人奨学会はこうした一見まっすぐでない道のりも、きちんと熱意をもって伝えれば、応援してくださいます。これから本奨学金に応募される皆様も、心の赴くまま研究に邁進してください。

東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 R.U

R.Utsunomiya 未来に向かって羽ばたけ!

私は注意欠如・多動症のモデル動物の作出と、モデル動物を用いたADHDの機序と新規治療法の解明に取り組んでおります。はじめは、同じ研究室の先輩に勧められたことが、応募のきっかけでした。面接では、様々な分野の先生方が質問してくださるとお聞きし、自分が伝えたいことに焦点を絞ってプレゼンテーションすることを心掛けました。多くの人の前で発表するのは勇気が必要でしたが、発表内容に関して先生方だけでなく、帝人の役員の方々からも有益なアドバイスを頂くことができ、大変勉強になりました。また、多角的な視点から実験を行う重要性について実感する事が出来ました。今後、帝人の奨学金に応募される方も、自分の可能性を信じて、挑戦してください。

東京大学大学院 医学系研究科 分子細胞生物学専攻 R.U

T.Yoshida 知の地平線を広げるために

「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」という根源的な問いに対し科学的な解答を与えるためには、太陽系や太陽系外の惑星系がいつ・どこで・どのように形成されたのかを明らかにする必要があります。そのために、私は惑星系形成の現場である原始惑星系円盤の観測的研究を行なっています。私の研究は、直ちに社会に実装され「役に立つ」類のものではありませんが、長期的な視点で人類の知の地平線を広げ、豊かな社会を創るために重要であると感じています。3年間、本奨学会にご支援をいただけることになり、深く感謝申し上げます。
選考面接では、普段はあまり関わる機会のない他の分野の先生方へ自分の研究の面白さを伝える必要があります。これは学会発表などとは異なる難しさがある一方で、研究成果を社会へ還元するにあたって重要なことでもあると感じました。貴重で有意義な経験になりますので、皆さんもぜひ挑戦してみてください。

総合研究大学院大学 物理科学研究科 天文科学専攻 T.Y

修士からのメッセージ

H. Shioda 研究に打ち込むためのチャンス

私は現在組織工学という、人工的に組織を構築する分野での研究を行っております。現在の研究テーマは組織中に血管を構築するというもので、再生医療などの発展に向けた組織の大規模化・成熟を大きく支える技術となります。このテーマには大きな意義を感じており、このため博士課程までこの研究を続けたいと考えています。
そんな自分にとって、本奨学会の存在は願ってもないものでした。博士課程まで研究を全力で進めようと意気込んだは良いものの、当たり前ではありますが、そのためには研究を進めることのできる環境が必要でした。経済的支援を受けられ、学術界への進路を決めた場合でもその支援が途絶えることのない本奨学会の制度は、研究に熱中するための環境として絶好の物です。
自分は今回頂けた機会を活かすことで、研究者として更なる成長を得られると確信しております。皆様も、本奨学会の提示してくださっているチャンスを是非活かしてみてください。

東京大学大学院 工学系研究科 化学システム工学専攻 H.S

K.Kumamoto 世界で闘っていく研究者となるために

私は現在、高分子の構造と物性を分子レベルで理解し制御することで新たな機能性を創り出すことを目的に日々実験を行っています。特にモビリティの軽量化における重要な要素である接着材料に注目しており、学理に基づく強度・耐久性の保証された材料設計指針を確立することを目指しています。
研究者を目指して邁進する上でお金に関する不安はつきものですが、帝人久村奨学金は研究に対する熱意を評価していただけるために、研究者志望の私にとって本奨学金は大変魅力的でした。本奨学金の選考において、自分の研究内容を1から見直すことができたのと同時に、専門外の方にも自分の研究をわかるように伝えることの難しさを知ることができました。また、著名な先生方の前で発表し、ご助言をいただけるまたとない機会であります。世界で闘っていく研究者になる上で重要な経験となることは間違いありません。本奨学生を迷っていらっしゃる方は、是非とも挑戦しましょう!

九州大学大学院 工学府 応用化学専攻 K.K

K.Noritake 「知る」もチャンス、「知ってもらう」もチャンス

細胞集団中に生じたがん細胞は、どのようにして周囲の物理的制約を破り、無秩序に増殖するのか。がん化の超初期段階を解明するため、私は組織恒常性の破綻に着目して研究を行っています。
大学院進学の際、私は学部時代と異なる分野へ進みました。さながら徒手空拳の身での進学です。しかし、新分野への挑戦であればこそ、一層研究に集中したい。そう考えていた折に帝人奨学金を知り、研究への熱意が評価されるのならば自分にも可能性がある。チャンスだ、と思い応募しました。
選考では、自らの研究を広く・わかりやすく伝えることの難しさを痛感しました。自分の中では最高に面白くても、相手はその研究を知りません。いかに面白さを知らしめるか。準備には労を要しましたが、面接では様々な質問をいただき、質疑応答まで含め今後に活きる経験を積めました。
研究している以上、未知への挑戦は茶飯事のはず。眼前のチャンスに対し、貪欲に挑戦してみてください。

京都大学大学院 医学研究科 医科学専攻 K.N

K.Wada 分野の異なる専門家と研究内容を議論するということ

私は鳥類脳を用いた脳神経発生の研究から、“哺乳類脳と鳥類脳の違い”がどのように生まれるのかを解明しようとしています。
  • 一次選考用書類では、現在の研究内容、所属ラボ在籍中にやりたい他の研究計画、将来研究者として独立できた時にやりたいことをまとめました。
  • 面接では、イントロ3枚目までで研究目的と面白い点が伝わるようにしました。データを示す際には、仮説、解釈などの論理展開が口頭説明抜きで伝わるようにしました。イントロ:研究成果:論文にするまでの計画:今後やりたい実験を3:3:5:5の比率で報告しました。
  • 質疑応答では自身の研究課題だけでなく、所属する研究分野が今後何を解明するのか、そのために自分の研究がどのような役割を果たすのか(展望)を簡単に説明しました。
本帝人奨学会で発表を通して、自身の研究を研究分野を超えた視点から論理的に客観視できるので、議論の中で新しい発見を必ず見つけることができると思います。

新潟大学大学院 医歯学総合研究科 医科学専攻 K.W

M.Niu いつでも自分の研究に対する熱意を持つ

私は深層学習とコンピュータービジョンの分野において成果を上げ、その応用範囲を広げて社会に貢献したいという強い意志を持っています。最初に応募を決めた理由の一つは、自身の研究に対する熱意を評価してもらえることです。帝人久村奨学金は、研究者としての意欲や研究への情熱を重視してくれるという点に魅力を感じました。また、選考過程を通じて自己評価と成長の機会を得ることもできます。選考では、いろいろな分野の先生方からの意見をいただき、自身の研究の方向性や課題を再評価し、より具体的な目標を設定することができます。帝人久村奨学金の応募は、研究者としての第一歩を踏み出すための貴重な経験であると思い、研究ビジョンや可能性の拡大し、自身の研究への情熱と成長につながる貴重な経験だと確信しています。私も皆さんと共に、一歩踏み出して新たな挑戦に向かっていきましょう!

東京大学大学院 情報理工学研究科 知能機械情報学専攻 M.N

R.Hamaguchi 未来の帝人久村奨学生へのメッセージ

生物は生体分子機械や代謝システムをうまく協働させることで生命活動を営んでいます。
私は有機合成の力により、この様なミクロな生命現象を模倣し生物を“超える”分子システムを開発するために、日々研究に勤しんでいます。
学士課程の研究に区切りがつき、修士課程以降一層研究に励みたいと考えていた私は、経済的不安を解消するために奨学金を探していました。そんな最中に、かつて本奨学会の奨学生だった尊敬する研究者が申請を勧めてくださりました。
申請にあたっては、学士課程において行っていた研究をいかにして面白く発展させようか、そして権威ある選考委員の先生方をどうしたら納得させられるかと思い巡らしました。今思い返すと、この一生懸命準備した時間に、普段学生として研究活動をしているだけでは得られない成長があったと思います。
帝人久村奨学金への応募は、みなさんの研究活動において必ずやプラスに働きます。是非挑戦してみてください。

東京工業大学生命理工学院 生命理工学系 生命理工学コース R.H

S.Nagai がんばる君を応援!!

私は統計力学を用いてタンパク質のフォールディングやダイナミクスに迫る理論研究を行っています。扱う対象はタンパク質ですが、取り組んでいるのは物理という学際的な研究です。物理学の研究、特に理論研究ではあまり周りの方に理解してもらえず、実際に奨学金なども通りにくいと聞きます。しかし、帝人奨学会の審査委員の方々は理系出身の方が多く、理論研究などに対してもしっかりと理解した上で、的確な質問やアドバイスをくださります。自分がやりたいことに対して、何がわかっていて、何がわかっていないのか、わかっていないことに対してどういった手法で取り組むのかをしっかり答えることができれば自ずと道は開けるはずです。理論研究に取り組む学生にとっても帝人久村奨学金は非常に魅力的だと思います。ぜひ頑張ってください!

東京大学大学院 理学系研究科 物理学専攻 S.N

S.Suzuki 研究の第一人者としての意識

本奨学金の選考を経た中での私の一番の学びは、研究の第一人者としての意識は自信につながるということです。私は学部生の頃から技術展示会や学会に参加し、研究内容を発表する機会がありました。そのため、発表には慣れていましたが、最終面接の日、試験会場の扉を開けた時の第一印象は「おっかない」でした。そんな感情を抱きながらも整然と発表できた理由こそが自信であると感じています。
私が自信を持って発表できた理由は独自の視点で課題の解決を目指したからだと思います。HPにもありますが、本奨学金の選考では、研究に対する姿勢を重視しています。私は聞いていただければ全てお答えしますと言えるように念入りに研究内容の課題を考えました。これから申請する方は第一人者としての意識を持って準備することをお勧めします。私はこの2年間で実際に第一人者となれるように精進します。

信州大学大学院 総合理工学研究科 農学専攻 S.S

T.Mori 自分の研究と向き合う時間

私は骨質医療の普及を目指して、骨微細構造の配向性を考えた生体インプラント開発を研究テーマとして行っています。現在の骨治療では、骨量回復にばかり着目されており、実際に骨強度を担っている骨質、すなわち骨微細構造の配向性は考慮されていません。骨質回復を誘導する生体インプラントは、術後の早期回復・二次疾患可能性の低下など多くのメリットが見込まれ、QOL向上に多大な貢献を期待できます。
研究に専念したいとの思いから奨学金を探しておりましたが、帝人久村奨学金では他の奨学金と異なり、研究への熱意が選考に考慮される点が非常に魅力的でした。選考では短時間でかつ他分野の先生方ばかりの中で、いかに自身の熱意・研究の有用性を伝えるか、自身の研究と向き合う将来のためにも大切な時間となりました。
最後となりますが、採用いただいたけたことに深く感謝申し上げるとともに、人類のQOL向上に貢献できるよう日々研鑽を積んでまいります。

大阪大学大学院 工学研究科 マテリアル生産科学専攻 T.M

Y.Sugimoto 研究を頑張りたい方へ

私は現在、脳内の海馬と呼ばれる部位の神経細胞の研究を行っており、特に動物の記憶や学習のメカニズムの基盤であると考えられているシナプス可塑性を、蛍光分子を用いて可視化することを目標としております。シナプス可塑性を空間的に判別できるようになれば、脳内の情報処理の様子を知ることができ、記憶の実体に迫ることができると考えております。
帝人久村奨学金の選考では、書類提出及び2回の面接があります。そのため、各準備段階で自分の研究概要をわかりやすく説明するために、これまでの研究を客観的に見つめなおす必要があります。さらに面接においては、今まで考えてこなかった視点から指摘やアドバイスを先生方からいただくこともでき、新たな観点から研究を見直す契機になります。このような機会は、普段の研究生活ではなかなか得られるものではないため、研究を頑張りたいと考えている方は、帝人久村奨学金に応募されることをお勧めします。

京都大学大学院 理学研究科 生物科学専攻 Y.S

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