CEOメッセージ

株主・投資家の皆様へ

世界経済は、緩やかながらも景気回復の方向にありますが、ただし一方で、政治・経済の不透明感が強まり、また国内では個人消費が伸び悩む等、その力強さには欠けています。

このような状況のもと、帝人グループの当第3四半期の連結決算(累計)は、売上高としては各事業の販売が総じて堅調に推移しましたが、円高に加え、樹脂事業等の構造改革に伴う生産体制適正化の影響もあり、前年同期比9.5%減の5,352億円となりました。また営業利益は、既存事業の成長と構造改革により着実に基礎収益力の底上げを図る一方で、為替要因や新薬導入費用の影響等もあり前年同期比21.4%減の436億円となり、経常利益も同19.4%減の458億円となりました。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は、減損損失や事業構造改善費用の減少のほか、税効果会計の変更影響等による税金費用の減少等もあり、前年同期比2.5%減の341億円となりました。

足元の世界経済は、米国新政権の政策転換に伴う政治・経済への影響に対して様々な憶測が交錯するものの、総じて緩やかな回復基調が継続するものと想定されています。このような状況のもと、平成26年11月に公表した「修正中期計画」の最終年度となる本年においては、同計画で掲げた「構造改革」「発展戦略」を柱とする各種施策を着実に進めることに引き続き注力していきます。

当年度の通期業績予想につきましては、足元の円安傾向ほか事業環境に鑑み、売上高は7,400億円(前回予想7,300億円)、営業利益560億円(同530億円)、経常利益550億円(同530億円)、親会社株主に帰属する当期純利益370億円(同350億円)に修正します。

当社はこの度、長期ビジョンの実現に向けて新たな実行計画となる「中期経営計画2017-2019」を公表しました。私たちが目指す姿は、社会が必要とする新たな価値を創造し続け、未来の社会を支える会社となることです。様々な社会問題と真摯に向き合い、そこに私たちの強みを活かせる事業機会を見出し、社会が求める製品・サービスを提供することによってはじめて、社会に貢献すると同時に自らも成長を遂げていくことが可能となります。また外部環境の不確実性が増す中においては、後追いではなく自ら変革を起こし、絶えず新たな顧客価値を創出していかなくては、持続的な成長は望めません。新たな中期経営計画のスローガン”たゆまぬ変革と挑戦~ALWAYS EVOLVING”に込めた想いのとおり、今後は更に事業ポートフォリオの変革を加速し、既存事業の延長線だけでなく、今はまだ利益貢献していない新たな事業を収益の柱として育て上げることに、全社員一丸となって取り組んで参ります。

株主・投資家の皆様には、変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

2017年2月6日

代表取締役社長執行役員CEO

鈴木 純