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| 2007年12月12日 |
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パタゴニア社のつなげる糸リサイクルプログラムがさらに発展します 帝人と東レのケミカルリサイクル技術を用いた、 完全循環型リサイクルが可能な防水透湿性ジャケットの開発に成功 |
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パタゴニア・インターナショナル・インク社(本社:米国カリフォルニア州ベンチュラ/日本支社:神奈川県鎌倉市、以下パタゴニア社)は、完全循環型リサイクルが可能な防水透湿性ジャケットの開発に成功いたしました。このジャケットの素材には、帝人ファイバー株式会社(本社:大阪府大阪市中央区、以下帝人ファイバー)のリサイクルポリエステル、東レ株式会社(本社:東京都中央区、以下東レ)のナイロン6を使用し、リサイクルのプロセスにも、両企業それぞれのケミカルリサイクル技術が用いられます。
パタゴニア社は、2008年秋冬シーズン、リサイクル可能な防水透湿性ジャケットとして、リサイクルポリエステルを用いたスキー・スノーボード用ジャケット、およびナイロン6を用いたアルパインクライミング用ジャケットを展開いたします。ポリエステルは、スキーやスノーボードなど速乾性が必要な状況に適しており、ナイロンはアルパインクライミングなど、ウェアの耐久性が求められるアウトドアスポーツに適した素材です。これらの製品は、世界12カ国の2,000店に及ぶ小売店、ならびにパタゴニアメールオーダー、ウェブサイトを通じて販売されます。
パタゴニア社は、2005年秋冬シーズンより、着古したキャプリーン・パフォーマンス・ベイスレイヤーを回収し、完全循環型のリサイクルシステムを用いて同じ製品に再生させる、「つなげる糸リサイクルプログラム」を開始いたしました。その後、2007年春より、 このリサイクルプログラムを、パタゴニア社製フリースとパタゴニア社製コットンTシャツ、そして他社製ポーラテックフリースの回収へと拡大するとともに、 2010年までに、製造する全ての製品を、リサイクル可能、またはリサイクル素材を用いて製品の製造を行うという目標を掲げました。
その目標を達成する過程として、完全循環型リサイクルが困難な製品ラインのひとつである防水透湿性ハードシェルについて、このたび帝人ファイバー(松山事業所)と東レ(名古屋事業場)が構築したケミカルリサイクルシステムを活用することにより、その商品化を実現しました。これらのリサイクルシステムによって、完全循環型リサイクルが可能な防水透湿性ハードシェルの素材としてリサイクルポリエステルを使用した場合、石油から新たなポリエステル原料を作るのに比べて、消費エネルギーを約80%節約し、二酸化炭素(温室効果ガス)排出量を約80%削減することができます。また、ナイロン6を用いた場合も、石油から新たなナイロン6原料を作るのに比べて、消費エネルギーを約70%節約し、二酸化炭素排出量を約70%削減することが期待できます。
この新製品開発の成功と、素材開発の先進企業である、帝人ファイバー、東レとの新たなパートナーシップは、 2010年までの目標達成に取り組むパタゴニア社に大きな弾みをつけました。今後もパタゴニア社は、『最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そしてビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する』 というミッションステートメント(社是)のもと、製品開発に努めてまいります。
| 【本件についてのお問合せ先】 |
| パタゴニア日本支社マーケティング部 TEL:0467-23-8962 |
| 帝人株式会社 広報・IR室 TEL:03-3506-4055(東京)、06-6268-2763(大阪) |
| 東レ株式会社 広報室 TEL:03-3245-5179(東京)、06-7688-3085(大阪) |
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<参考資料>
会社概要 -2007年12月12日現在-
■Patagonia International Inc.,(パタゴニア・インターナショナル・インク)
| 親会社: | Lost Arrow Corporation (ロスト・アロー・コーポレーション) |
| 所在地: | 米国カリフォルニア州ヴェンチュラ |
| 創業年: | 1957年 |
| パタゴニア社設立: | 1973年 |
| 創業者/会長: | Yvon Chouinard(イヴォン・シュイナード) |
| President & CEO: | Casey Sheahan(ケーシー・シーハン) www.patagonia.com |
■Patagonia International Inc.,Japan Branch(パタゴニア日本支社)
| 所在地: | 神奈川県鎌倉市小町1-13-12 代表Tel:0467-23-8961/Fax:0467-23-8950 |
| 設立年月日: | 1988年8月23日 |
| 日本支社長: | Bill Werlin(ビル・ウァーリン) |
| 直営店: | 全国14店舗 |
| 通信販売: | 日本全国 |
| 卸売業務: | 全国のアウトドアショップ約200店を通じて販売 www.patagonia.com/japan/ |
事業内容:機械に頼らないアウトドア・スポーツに必要な機能を兼ね備えたウェア、ラゲージ、ギアを自社ブランド(patagonia®)で製造・販売し、グローバルに事業展開をする。徹底した品質主義と環境行動主義で国際的に知られ、1985年の環境助成金プログラム開始以来、草の根で活動する環境活動グループへの通算3,000万ドル以上の寄付と物資提供を続けている。1993年からはフリース衣料にリサイクルポリエステル繊維を世界で初めて使用。1996年以降、コットンが含まれる製品においては、有機栽培されたコットンのみ使用。
■帝人ファイバー株式会社(TEIJIN FIBERS LIMITED)
| 設立年: | 2002年 |
| 所在地: | 大阪市中央区 |
| 代表者: | 代表取締役社長 唐澤 佳長 |
事業内容:帝人グループのポリエステル繊維事業の中核会社として、ポリエステル原料およびポリマー、ポリエステル繊維、ポリエステルを主とするテキスタイルの研究開発、製造、販売並びにこれに関する事業を展開している。帝人グループは、合成繊維、化成品、医薬医療、流通・リテイル、ITなど各分野の事業を展開。活動拠点は日本国内のみならず、グローバルに事業を展開している。
■東レ株式会社(Toray Industries, Inc.)
| 設立年: | 1926年 |
| 所在地: | 東京都中央区 |
| 代表者: | 代表取締役社長 CEO&COO 榊原 定征 |
事業内容:合成繊維(ナイロン・ポリエステル・アクリル等の糸・綿・紡績糸および織物、不織布、人工皮革、アパレル製品等 )、プラスチック・ケミカル、情報通信材料・機器、炭素繊維複合材料、環境・エンジニアリング、ライフサイエンスその他製品の製造および販売。
以 上
帝人ファイバー株式会社の取り組み
パタゴニア社と帝人ファイバーは、新たな連携により、リサイクルが非常に困難なアウトドアウェア“ハードシェル”(高い防水透湿機能を持つジャケット)の完全循環型リサイクルを実現しました。これは、完全循環型リサイクルシステム「エコサークル®」により再生した、リサイクル可能なポリエステル100%の防水透湿素材「エコストーム®」を使用することによって実現したもので、使用済み品は帝人ファイバー松山事業所にある「繊維to繊維®」リサイクル工場で再生されることになります。
【「エコサークル®」の概要】
帝人ファイバーが独自で構築した「エコサークル®」は、約80社のメンバーとと烽ノポリエステル製品の完全循環を推進するユニークなシステムです。完全循環を前提としたポリエステル製品を設計・提供し、それらが使用済みとなった際には回収して、化学的に分子レベルまで分解するケミカルリサイクル技術により、石油由来のものと同品質の素材に再生することができます。これにより、一般的なリサイクルが、再生により品質が劣化したり、リサイクルと言いながらOne Wayであったりするのに対し、品質を損なうことなく、何度でも再生することができます。また、石油由来のものと同品質ですので、様々な素材バリエーションを実現できます。
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【パタゴニアとの取り組みについて】
■ 背 景
全ての商品をリサイクルに移行していこうとするパタゴニア社の哲学は、賞賛に値すると考えています。一方、帝人グループも“Human Chemistry, Human Solutions”というブランドステートメントにより、化学技術で地球環境に貢献していくことを社会に約束しています。こうした理念の一致、および帝人ファイバーの完全循環型リサイクルをパタゴニア社にいち早く評価していただいたことから素晴らしい連携がスタートしました。
■ 具体的な取り組み
パタゴニア社とのリサイクルの取り組みは、2005年8月より開始したポリエステル製の機能性アンダーウエア「キャプリーン」の完全循環型リサイクルによりスタートしました。この取り組みは、ファッション衣料における初めての大規模リサイクルであり、「エコサークル®」がグローバルで初めて認知されたという意味で、非常に意義深いものであると言えます。さらに今春からは、パタゴニア社のフリース、および「ポーラテック」ブランドのフリースの回収を開始し、取り組みをさらに拡充しました。
■ これまでのリサイクル実績
こうした取り組みの成果として、パタゴニア社が回収した使用済みの衣料品が既に帝人ファイバー松山事業所にあるリサイクル工場に搬入され、「キャプリーン」が約1.5トン(5,000着相当)、フリースが約1トン(2,000着相当)リサイクルされています。一方、店頭では、今秋より「エコサークル®」による再生素材で作られた「キャプリーン」が販売されており、これにより、パタゴニア社と帝人ファイバーの完全循環が成立したことになります。

帝人ファイバーのリサイクル工場に搬入された使用済み品
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使用済みの衣料品をリサイクル工程に投入
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【「エコストーム®」について】
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今回パタゴニア社のジャケットに採用された「エコストーム®」は、「エコサークル®」によって再生されたリサイクル素材を使用しており、さらにリサイクル可能なポリエステル100%の防水透湿素材です。フッ素系樹脂やポリウレタンなどをコーティングまたはラミネート加工することなく、ポリエステル100%で最高水準の防水透湿性能を実現した、世界初の環境配慮型の画期的素材であると言えます。また、これまでの防水透湿素材は、異素材による加工を伴うため、容易にリサイクルすることができませんでした。そのような観点からも、このたびパタゴニア社との連携により、「エコストーム®」を用いたジャケットの完全循環が実現することは、非常に意義深いことです。
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高性能防水透湿素材「エコストーム®」
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■「エコストーム®」の販売計画は次表のとおり。
| 2007年度 |
2008年度 |
2009年度 |
2010年度 |
| 15,000反/年 |
35,000反/年 |
50,000反/年 |
80,000反/年 |
【終わりに】
帝人ファイバーでは、2005年より、世界に先駆けて一般消費者からの回収による完全循環リサイクルの取り組みを推進してきました。インナー、フリース、ジャケットと、様々なウエアで完全循環型リサイクルが可能となったことは非常に意義深いと考えています。これからも、パタゴニア社との連携を活かしつつ、消費者の認知・理解の促進を図り、繊維リサイクルの取り組みの加速に貢献していきたいと考えています。
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