ホームニュース >ニューストピックス
2009年8月10日

高耐熱性バイオプラスチック「バイオフロント®」の新規展開
世界初!バイオプラスチック製眼鏡の開発について

帝人株式会社


帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:大八木 成男)および帝人化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:酒井 和幸)は、このたび、国内の眼鏡用プラスチックパーツの生産販売で約60%のシェアを有するタナカフォーサイト株式会社(本社:福井県鯖江市、社長:田中 聖太郎)と共同で、全てのパーツ(レンズ・金属パーツ除く)が植物由来の高耐熱性バイオプラスチック「バイオフロント」製の眼鏡の開発に成功しました。眼鏡用プラスチックパーツ全てにバイオプラスチックが採用されるのは世界で初めての例になります。
!バイオプラスチック製の眼鏡

詳細は下記のとおりです。

1.背景
  1) 眼鏡用プラスチックパーツ素材は、加工性や着色性に優れたアセテートが一般的ですが、化粧品・整髪料などによる白化現象、耐熱性不足による変形、肌のかぶれの原因になるなど、さまざまな品質面での課題を抱えていました。
  2) 一方で、代表的なバイオプラスチックの1つであるポリ乳酸は、弱酸性で抗菌性が高く、肌に優しい素材とされており、これまでも眼鏡の鼻パッド用素材として採用されていましたが、フレームやテンプルなど他パーツについては、要求される耐熱特性を満たすことができず、採用に至っていませんでした。
  3) これに対し、「バイオフロント」は石油由来プラスチックと同等の耐熱性を有するポリ乳酸であるため、全ての眼鏡用プラスチックパーツとしての要求特性を満たすことができました。
  4) 加えて、帝人グループでは「バイオフロント」のリサイクルについても基礎技術の開発を進めており、バイオマス素材というだけでなく、循環型社会の実現という点でも地球環境に大きく貢献できると期待しています。

2.「バイオフロント」について
  1) 「バイオフロント」は高い耐熱性を誇るバイオプラスチックです。融点は210℃で、汎用ポリ乳酸の融点を40℃も上回り、代表的なエンジニアリングプラスチックであるPBTに匹敵するものです。また、フィルム用途においては汎用性の高いPETを上回る透明性を有しています。
  2) また、一般的に、バイオプラスチックには、高温・高湿度の環境において加水分解を起こしやすいという課題があるとされていますが、この点も帝人グループのポリマー技術の駆使と分子レベルでの反応をコントロールする革新的な技術により、本来有する耐熱性を損なうことなく、加水分解を極限まで抑制することに成功しています。
  3) 「バイオフロント」は、現在も衣料・インテリア・事務機器・自動車・家電・容器など様々な領域への市場展開を繊維・樹脂・フィルム各分野で図っていますが、このたびの共同開発に加え、これらの技術開発・生産体制整備を契機に、2010年度に年産5,000トンの量産体制構築を目指して、さらに市場展開を加速していきます。
  4) なお、タナカフォーサイト社は、このたびの「バイオフロント」製眼鏡の販売量としては、年間5~10万セットを目標としています。

3.その他
本年10月27日(火)~29日(木)に東京ビッグサイトにて開催されるアジア最大級の国際眼鏡展「IOFT2009」に出展するタナカフォーサイト社の展示ブースに、このたびの「バイオフロント」製眼鏡が展示される予定です。

以  上


【ご参考】 タナカフォーサイト株式会社 会社概要
・設立:   1972年
・所在地:   福井県鯖江市
・資本金:   42百万円
・代表者:   代表取締役 田中 聖太郎
・従業員数:   18名(海外工場200名~)
・事業内容:   眼鏡用プラスチックパーツの生産販売。
国内の眼鏡用パーツでは約60%のシェアを誇り、世界の有数眼鏡メーカーの指定工場として最先端の設備を駆使して、高品質な製品を生産している。

【当件に関するお問合せ先】
帝人株式会社 広報・IR室
(東京)TEL:03-3506-4055 (大阪)TEL:06-6268-2763



最新ニュースのページへ

掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

このページ上部へ