2016年12月21日

繊維産地との技術開発コラボレーション

色落ちしないデニム調素材「INDI5™」を開発

帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市中央区、社長:日光 信二)は、このたび、藍染の産地である新潟県見附市の第一合繊株式会社(*1)および見附染工株式会社(*2)とのコラボレーションにより、藍の色や外観を再現した合繊素材「INDI5」(インディゴ)を開発しました。

 「INDI5™」を使用した製品

「INDI5」は、帝人フロンティアの改質ポリマー技術と、第一合繊の製織技術、見附染工の高次染色技術を駆使することにより実現した、これまでにはない、ポリエステル繊維など合繊使用のデニム調ファブリックです。合繊素材の持つ軽量性、快適性、イージーケア性に加え、洗濯しても色落ちしないという特長があり、さらには綿のデニムのようなナチュラルな斑模様を表現することができます。

帝人フロンティアは、このたびの開発を契機として、今後は色落ちを楽しむ一般的なデニムとは逆の発想によるデニム商材のニーズを開拓していきます。

(*1)第一合繊株式会社:江戸時代後期から明治時代にかけて栄えた「見附結城(ゆうき)」の遺伝子を継ぐ機業協業組合に端を発した合繊織物メーカー。半世紀の長きにわたり培った信頼の技術と創意工夫により、合繊厚地織物を作り続けている。

(*2)見附染工株式会社:18世紀の藍染屋、紺屋藤四郎を祖とする染工場の末裔に当たる染色加工会社。藍染の記憶をたどり、「感じる素材を作り出す」を理念としている。

1.「INDI5」の開発背景

  • (1)近年、国内の繊維産業は、輸入品の増加や商品の多様化の中での収益や受注の確保、工場における世代交代による技術伝承などの問題を抱えています。
  • (2)こうした中、帝人フロンティアでは、2012年より繊維産地における開発の活性化を狙いとして、オリジナル素材の開発・展開に取り組み、尾州、北陸、米沢といった国内の有力繊維産地との共同開発に力を入れてきました。
  • (3)このたび共同開発を行った見附産地は、帝人フロンティアにおける合繊厚地織物の基幹産地であり、藍染を起源に持つ繊維産地であることから、3社の高い技術力を駆使し、それらを融合することにより、合繊素材によるデニム調ファブリックの開発に取り組みました。

2.「INDI5™」の特長

(1)合繊素材で藍の色、外観を再現

  • 綿のデニムに近いナチュラルな斑模様を表現するため、易染性ポリマーと高発色ポリマーを組み合わせた改質ポリマーを活用し、ナチュラルな外観をもたらすポリエステル繊維を開発しました。
  • 製織においては、特殊条件の準備工程を加えることにより、よりナチュラルな生地感と風合いをもたらす工夫を行いました。
  • また、藍染の発色について研究した結果、染色加工時に斑をもたらす特殊剤を使用することにより、洗浄工程で部分的に脱色させ、よりナチュラルな斑模様を表現することに成功しました。

染色加工のイメージ

(2)「INDI5™」を使用したファブリックの製品機能

合繊素材によるデニム調ファブリックは、次のような機能を有します。
1)ナチュラルなデニムの斑模様を再現
2)合繊素材ならではの軽量感としなやかさ
3)洗濯による色落ちがない
4)しわになりにくい、乾きが早いなど、取り扱いが容易
5)見た目はデニム調でありながら着心地が良

3.今後の展開

今後は4つのカラーバリエーションを取り揃え、レディース、アウター、ユニフォーム用途に加え、さらに消費者の潜在ニーズを掘り起こし、初年度(2017年度)は1万m、2018年度は10万m、2020年度には20万mの販売を目指します。

 

  • 当件に関するお問い合わせ先
    帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 03-3506-4055

 

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