活動報告

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活動報告

役員より退任のメッセージをいただきました。

集合写真

  2018年春の理事会・評議員会をもちまして、公益財団法人帝人奨学会の役員の職をご退任される先生からメッセージをいただきました。

ご退任

内田龍男氏(東北大学名誉教授)
 退任を迎えるにあたり、これまでの経験を色々と思い出してきました。
 私は40年ほど前から液晶の研究を始めましたが、当時は液晶の材料や文献がまったくなく、液晶材料を合成する所から始めていきました。
 そのような状況から色々と研究を重ねていき、今では液晶がテレビなどに使われるようになっています。しかし、実は「液晶」には問題が山積みされていました。

 例えば、「黒色の表現が難しい」といった問題がありました。その問題に取り組んでいた時、帝人の方(内山昭彦氏)から新しい技術の提案があり、その問題を改善させることができました。その方の研究が大変有意義だったことを記憶しています。
 しばらくして「帝人奨学会」の役員に就く機会をいただきました。
 私の専門分野は「電子工学」でしたが、奨学会では全く異なる分野の方が多く応募されます。大学においては、分野の異なる研究者の方々と交流する機会に恵まれることはとても稀なことですが、帝人奨学会では、専門の異なる役員の皆様と意見を交わしたり、応募者の発表を聞く多くの機会に恵まれ、私自身とても勉強になりました。
 退任することは誠に残念ではありますが、これまで本当にありがとうございました。