帝人久村奨学金

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選考委員等からのメッセージ

当会の支援の特長

■本奨学金の特色

  1. 博士課程10万円/月を給付(他奨学金との併給が可能
  2. 経済的困窮度よりも、成績や研究に対する熱意・取り組み内容を重視します。
  3. 本奨学金を受給したことによる帝人グループ各社への入社等その他の付帯義務はありません
  4. 在学中に海外へ留学する場合は、正規の修業期間を上限として給付を継続します。

選考委員等からのメッセージ

理事 兼 選考委員 電気通信大学大学院教授 伊藤 大雄
理事 東京大学大学院教授 浦野 泰照
理事 兼 選考委員 九州大学大学院教授 北川 敏明
監事 九州大学名誉教授 髙原 淳
評議員 東京工業大学名誉教授 岩澤 伸治
評議員 東北大学大学院教授 金井 浩
評議員 名古屋大学大学院教授 八島 栄次
選考委員 理化学研究所創発物性科学研究センター副センター長 相田 卓三
選考委員 大阪大学大学院教授 小比賀 聡

伊藤 大雄 教授 自己の熱意に酔わず客観的根拠に基づいた説得力のある研究計画を

有用かつ魅力的な研究目標であれば、必ず世界中で少なからぬ研究者が取り組んでいるものです。それらに伍して新規性のある成果を得るためには、既存研究の綿密な調査が不可欠です。何処まで解明されているのかをはっきりさせた上で、自分の研究計画の新規性・独自性を明確にしなければいけません。視野を広く持ち、自己の熱意に酔うことなく、客観的根拠に基づいた説得力のある研究計画を冷静に提示して下さい。経済的な理由で科学的才能を十分に活かすことが出来なければ、それは個人の不幸に留まらず人類全体にとっての損失でもあります。本奨学生から世界的な学者や技術者が育つことを楽しみにしています。

理事 兼 選考委員
電気通信大学大学院教授 伊藤 大雄

浦野 泰照 教授 異分野に積極的に飛び込んで、自分の武器をどんどん増やそう

研究者として、何を目指して研究していくのか?その答えは年齢(年代)によって変わっていくものですが、若い皆さんが将来にわたって、サイエンスとして面白く、社会の発展に大きく貢献する研究を立案し、遂行していくためには、自分の武器を増やすことが非常に重要です。様々な領域の研究を実際に自分でやってみて、経験を積んで、自分の武器を増やすことで、研究者としてのオリジナリティが確立され、他の人と違う研究者として見てもらえるようになります。そのためには、異分野の研究を外から学ぶだけではなく、実際にその領域に飛び込んで、実際に手を動かしてやってみることが重要です。化学、生物、物理、情報などの多分野を渡り歩いて、まずは5年後に武器が一つ増えた研究者になれるように、計画通りに研究が進まなくても全く構わないので、アクティブに研究を楽しんでください。

理事
東京大学大学院教授 浦野 泰照

北川 敏明 教授 未来を拓く豊かな創造力を

若い研究者のみなさんには、明るい未来を切り開く豊かな創造力を期待しています。研究を進めるには、研究の基盤となる知識や知見は必要ですが、それにとらわれないしなやかな発想も大切です。研究に取り組むなかで、高度な研究であるほど困難に出くわすことも多いでしょうが、目前の問題だけにとらわれずに自由に考えを巡らす余裕とたくましさを持ち合わせてください。あわせて、当然と思い込んでいる知見や事象も真に深く理解できているか見つめ直すことや、先進的な研究内容をわかりやすく説明できるようになることも重要です。発見や創造に喜びを感じながら、本会奨学生として世界を牽引する研究者、技術者となられるよう願っています。

理事 兼 選考委員
九州大学大学院教授 北川 敏明

髙原 淳 教授 世界に通じる人材へ

日本の若手研究者の中で海外で活躍している人は近年、減少傾向が更に強まり、さらに海外の学会の招待講演や国際学術雑誌編集での日本人の存在感は低下しています。海外で武者修行を行おうという学生や若手研究者は、政府関係機関の様々な海外派遣事業が行われているにもかかわらず、それほど多くありません。若手研究者が今後海外に羽ばたいて異文化を学び、コミュニケーション能力を身につけ、世界規模で進む頭脳循環の中で、日本のアカデミアの研究者及び企業研究者が国際的研究・人材のネットワーク中で中心となることが日本の将来の発展に必要不可欠です。帝人奨学会の奨学生の皆さんは、狭い殻に閉じこもらないで、将来グローバルに活躍されることを期待しています。

監事
九州大学名誉教授 髙原 淳

岩澤 伸治 教授 さまざまなことに積極的に挑戦し、自分の可能性をとことん追求してほしい

学生時代は、勉学研究に没頭でき、また、頭脳も柔軟でいろいろなことを吸収できる貴重な時間です。自分の専門分野をとことん突き詰めると同時に、研究者としての幅をどれだけ拡げられるかということも大変重要なことです。もちろんこれは勉学研究に限ったことではありません。是非さまざまなことに積極的に挑戦し、自分の可能性をとことん追求して下さい。

評議員
東京工業大学名誉教授 岩澤 伸治

東北大学大学院教授 金井 浩 若い研究者へのメッセージ

「井戸を掘るときに、尋常でないほど深く掘れば、そこで井戸は横(社会)に繋がる」。これは世間で良く耳にする「研究者は、自分の蛸壺に入って社会から乖離している」に対する、ある哲学の先生の言葉です。私の経験から次のよう考えます。私たち研究者は、長年にわたり、日々孤独に耐え、目指す研究課題に勇気をもって挑戦し続けることで、理性的考え方を向上させ、ときに画期的な成果を得ることができます。しかしそれだけではないのです。研究は誤魔化しが効くほど甘くはない上、研究時間と資金の確保には専門以外の人や家族の理解も必要となります。したがって井戸の深堀りの過程で、同時に節制が習慣化し、感性や判断力、倫理観や正義感が磨かれ、やがて豊かな人間性溢れる研究者となり、社会貢献にも繋がるのです。尋常でないほど井戸を深く掘るごとく研究が携わった者だけが到達できる境地を目指し、若い研究者の皆さんがそれだけの情熱を注げる研究課題に邂逅できることを心から祈念しております。すべてはそこから始まります。

評議員
東北大学大学院教授 金井 浩

名古屋大学大学院教授 八島 栄次 「若さに勝る武器はなし」大いに挑戦してください

最近、10〜20代の若い方々の世界の檜舞台での活躍を目にすることが多く、年を重ねた今でも、元気とやる気がわいてきます。人知れず培った鍛練と努力の賜と想像します。学部・大学院で研究者としてのスタートを切った皆さんにも無限の可能性があります。必要な知識と経験(実験等)を積極果敢に積み重ねて、研究をする上で最も大切な好奇心をフル稼働させ、抱いた疑問点を大事にし、想定外の現象や結果を見逃さず、既成概念や固定観念に囚われることなく、その解明に若い情熱を傾けて挑戦してください。振り返ってみれば、それが新たな科学技術の発見に繋がると思います。そのような研究魂と情熱をお持ちの学生さんとの出会いに期待しています。

評議員
名古屋大学大学院教授 八島 栄次

相田卓三 教授 日本が尊敬される科学技術立国であるためには、若い皆さんの情熱が必要

科学技術は人々の生活を変えます。新しい科学技術の開拓は苦労を伴いますが、成功の暁には想像を絶する喜びと達成感が得られます。資源のない日本は常に新しい科学技術の開拓に挑戦する宿命にあります。今後とも日本が尊敬される科学技術立国であるためには、若い皆さんの情熱が必要です。皆さんの益々のご活躍を祈念します。

選考委員
理化学研究所創発物性科学研究センター副センター長 相田卓三

大阪大学大学院教授 小比賀 聡 自身の力を信じ、自らの目標・夢の実現のために邁進しよう

研究を進めていくには大きなエネルギーが必要です。そのエネルギーの源は、皆さんの若さであり熱意です。自らの発想のもと、さまざまなことにチャレンジできるのは若者の特権です。とことん学び、とことん調べ上げ、存分に考え抜いた後は、決して小手先の技術に頼り小さくまとまろうとせず、大輪の花を咲かせてください。若い皆さんには、自身の力を信じて、自らが掲げる大きな目標・夢の実現のために、是非頑張ってほしいと願っています。

選考委員
大阪大学大学院教授 小比賀 聡
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