帝人久村奨学金

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帝人久村奨学生からのメッセージ

2014年度 奨学生

博士からのメッセージ 修士からのメッセージ 過去メッセージ

博士からのメッセージ

N.Kosibaty 新領域を開拓し、より高度な医療技術の発展のために

私は大学院進学時に帝人奨学会の存在を知りました。奨学生として採用されたことでより研究活動に集中して取り組むことができたのはもちろん、選考では学外の方々に向けた研究発表を行うという貴重な経験もできました。研究室配属時より行っている「新規単球細胞の分化機構の解明」では研究成果を論文にまとめ、さらに国際学会での発表を通じて様々な方から良い評価を頂きました。全ては帝人奨学会の後ろ盾があってのものだと感じております。
医工連携が必要だと言われている現代、私はこの2つの間を繋ぐ架け橋となる分野をさらに開拓し、現在の医療技術の発展に貢献できるよう努めていきたいと思っております。
帝人奨学会は研究に対して情熱的な人を支えてくれる場です。博士課程進学を検討している皆さん、自分が心から取り組みたいと思う研究があるのなら、博士課程へ進学してその分野を深く探求してみませんか。

大阪大学大学院 医学系研究科 医学専攻 F.Yamane

H. Yong 新再生エネルギーの研究を続け、教育者になりたい

最初に志望したきっかけは学校から帝人奨学金があることを聞いて応募し、このような機会を与えた財団に本当に有難いと思っています。今私が研究していることはCIGS系太陽電池で起こる光キャリアのダイナミクスを理解することです。これを通して太陽電池で起こる光キャリアの再結合などを理解し、太陽電池の変換効率を上げるための指針を明らかにすることを期待しています。また将来には新再生エネルギーの研究を続け、教育者になりたいと思っています。未来の帝人奨学生を希望する皆様にはこのような奨学制度があることを知らせたいし、ぜひこの機会を活かせることが出来たらいいと思います。

東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻 H. Yong

I.Inoue 不可能だったことを可能にさせる「研究者」という夢

学生時代に1ヶ月ほどオーストラリアへ留学した際、広大な大地を目の当たりにしながら、ふと「人はなぜ生きているのか?」と考えてしまいました。極論を言うと、生物学的には子孫を残すことだけが、人では生きる理由では無いだろうと感じたのです。自分がなぜ生きているのか考える中で、他の生物に無い人がもつ能力を考え、人はある意味では自然に従わずに進化を遂げていると感じました。私が中学の時にやっとカメラ付きの携帯電話が登場しましたが、現在ではスマートフォンです。そんな人類の進歩は、これまでの歴史を振り返ってもよく分かります。ならば、「人は進歩するために生きている」のだろうという考えに至りました。自分も死ぬまでに、それまで不可能だったことを可能にさせたいと思い、「研究者」という夢を持ちました。
研究しているとアルバイトもできないため、帝人奨学会から奨学金を受け取れることは、とてもありがたいことだと感じています。研究の情熱をきちんと評価していただき、その研究に対する帝人奨学会の対応は、我々にとっても今後の研究生活を続けるためのモチベーションともなります。帝人奨学会からの支援を受けならが、人類をさらに進歩させるための研究に今後も邁進していきたいと思います。

九州大学大学院 医学系学府 医学専攻 I.Inoue

N.Horiguchi 面接は学会と思って挑もう

私の研究分野は原子力工学における熱流体に関するもので、化学工学のイメージがあった「帝人」久村奨学金(実際はそんなことありませんでしたが)に合格するには、高いハードルがあるように思え、試験の面接は非常に緊張して臨みました。
この緊張の克服として、私は試験の面接を、ある種の学会だと捉えるようにしました。面接官をしてくださるのは大学の教授や名誉教授の方々であり、プレゼン時の場の雰囲気、質問の内容等から、私の場合、まさに学会ではないかと感じました。試験と聞くと身構えてしまいがちかもしれませんが、経験のある学会と同じであり、研究に対する意見やアドバイスをもらえる、しかも高名な先生ばかりで、そんな方々に自分の研究を知ってもらえる、というのは、なかなかメリットがある機会とも考えられます。もし、緊張しすぎたり尻込みしたりしてしまったら、別の視点で捉えてみると上手くいくかもしれません。

筑波大学大学院 システム情報工学研究科 構造エネルギー工学専攻 N.Horiguchi

N.Yoshikawa 夢は誰が見てもおもしろい研究

帝人久村奨学生に応募した理由は、ほとんどのみなさんがそうだと思いますが、博士進学後に経済面の不安を少なくし、研究に打ち込むためです。私は光と主に半導体の相互作用を探る実験の研究を行っています。将来は誰が見てもおもしろいような研究をするのが夢です。
帝人奨学金の選考面接は、普段の学会発表と比べて聞き手の専門分野が自分と異なることがほとんどですから、より一般的な視点で興味を持っていただけるようにスライドやお話を考えるとてもいい機会でした。限られた発表時間の中で、自分の研究のおもしろさや研究に対する熱意を伝えるにはどうしたらいいかと、時間をかけて考えました。面接の本番は、緊張感のある雰囲気に圧倒されましたが、多くの先生方に自分の話を聞いていただき、またたくさんの疑問を提示していただき、とても光栄に思いましたし、刺激になりました。
その結果採用していただいたのですから、自分の研究内容に自信を持ってこれから頑張ろうという気持ちになることができました。これから応募される方にとっても、面接を含めた選考過程はいい機会になると信じています。

京都大学大学院 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 N.Yoshikawa

R. Yamada 夢は生物と有機化学両面の知識を持つ、幅広い視点を持つ研究者

私は修士学生時に帝人奨学生として採用された経験のある指導教官の勧めにより帝人奨学金へ応募しました。博士課程においても選考を経て引き続き奨学生として採用していただいています。研究発表により行われる選考は、プレゼンテーション能力を磨く良い機会であるとともに、研究者の卵である私達にとって自信をつけることができる場でもあります。実際に私は選考を突破したことで大きな自信を得ることができました。また自分とは異分野の先生方からの質問は示唆的であり、研究だけに没頭していては気づかなかった新たな視点を得ることが出来たと感じています。 私の研究は、化学的手法を用いて生理活性天然物の結合タンパク質を効率的に探索・同定する方法を開発し、実際の探索へ応用するケミカルバイオロジー分野です。夢は生物と有機化学両面の知識を持ち合わせ、幅広い視点を持つ研究者になることです。

東京農工大学大学院 工学府 生命工学専攻 R. Yamada

Y.Akimoto 懸命に取り組んできた「研究」と将来の「夢」を評価して頂いた

私は、近年注目されている燃料電池の信頼性向上のための研究を行っています。本研究は、既往研究では困難だった、実際にシステムに搭載される燃料電池の内部状況を非破壊、非接触かつ稼働中に診断することが可能となります。博士課程では、開発中の技術、評価方法の確立を目指しています。
奨学金に応募したきっかけは、経済的負担を減らすため、そして帝人奨学金が成績・研究に対する熱意や取り組み内容を重視していただける、ということで応募しました。私の研究は材料や化成品などが主力事業である帝人とあまり関連しませんが、懸命に取り組んできた「研究」と将来の「夢」を評価して頂いたのだと感じております。
そのため、後輩の皆さんも面接時間は短く、面接官の先生方の迫力に圧倒されますが、自信を持って大いに語ってください。熱意が伝われば、きっと帝人奨学会は応援してくれるはずです。

筑波大学大学院 システム情報工学研究科 リスク工学専攻 Y.Akimoto

Y.Nakamura 選考は研究の意義や学問の位置づけを見つめ直すよい機会となった

私は鉱物学を専攻しており、結晶構造の対称性について研究をしています。結晶の対称性を決定する“何か”を解明するのが目標です。
私の家庭は母子家庭ですので経済的な理由から帝人奨学会に応募いたしました。奨学会のご支援の下、安心して学問に打ち込めることに感謝しております。選考時に地学系からの応募は私が初めてだとお聞きし、なかなか馴染みのない鉱物学的な内容をどのように伝えればよいかと悩みました。また2回にわたる面接では普段と異なる視点からのご指摘を受け、鉱物学とは異なる考え方や多様な知見を得ることができました。これらの経験は自分が本当に知りたいことを明確にし、研究の意義や学問としての位置づけを見つめ直すよい機会となっています。
これから帝人奨学会に応募される方は是非、ご自分のやりたい事や知りたいことを大切にして選考に臨んでください。それこそが研究に対する熱意ではないでしょうか。陰ながら応援しております。

東北大学大学院 理学研究科 地学専攻 Y.Nakamura

Y.Miwa ノーベル賞に値する世界の文化に影響を与える科学技術を生み出したい

私は石油の高騰や原発事故などから生じる将来の電力・エネルギー供給に対する不安からエネルギー開発の研究に興味を持ちました。次世代の電力供給源の1つとして期待されている核融合炉実現を目標にしたプラズマ乱流の実験・理論研究をしています。研究の最先端を行くため世界単位で情報を得る事や議論することが望ましいのですが、学生の身分であるため経済面での障害がでることが多いです。この度、帝人久村奨学金を頂くことで研究に従事できることを深く感謝致します。
将来はノーベル賞に値するような、また世界の文化に影響を与えるような科学技術を生み出せればと考えています。帝人久村奨学金は理工学系分野の学生研究を支援してくれる数少ない奨学金です。選考会は自身の研究の見直しや再検討にも役に立つので積極的に参加することをお勧めします。志を共にするものとして応援しております。

九州大学大学院 総合理工学府 先端エネルギー理工学専攻 Y.Miwa

修士からのメッセージ

A.Kawamura 面接官からの意見は研究内容を見つめ直す良いきっかけ

私は人の役に立つ研究を行いたいと思っていました。現在は神経発達障害の原因遺伝子に着目して、病態を解明するために日々研究に取り組んでいます。私が帝人奨学会に応募した理由は、金銭面で心配することなく研究に専念するためでした。面接の際には多くの先生方からの質疑応答を通じて多くの意見を頂き、研究内容を見つめ直す良いきっかけとなりました。また自分の研究を評価してくださり、今後の励みになると思います。帝人奨学会から与えていただいた環境を生かしてより一層努力していきたいです。

九州大学大学院 医学系学府 医科学専攻 A.Kawamura

H.Sato 自分の手で開発した反応が世界中で使われ、社会に貢献したい

帝人奨学会へ応募したきっかけは、かつては帝人奨学会の奨学生であった指導教員の先生からお話を受けたことです。応募にあたり幾度も研究概要書を書き直し、目指す研究者像を改めて思い描く事で、自身の目標・理想像・そのためにすべき事を明確に再確認することが出来ました。また最終選考においては先生方からの熱心なご指導を賜り、より一層研究への熱意が増す大変良い機会となりました。
私は現在有機合成化学分野を専攻しており、生物活性物質に多く含まれる骨格を短工程で合成するための、不斉合成反応の開発研究を行っています。今まで不可能であった反応を自分の手で少しずつ可能としていくことに日々喜びとやり甲斐を感じ、研究生活に没頭しています。いつか自分の手で開発した反応が世界中で使われる事によって、深い面より社会に貢献できたら幸せです。

早稲田大学大学院 先進理工学研究科 応用化学専攻 H.Sato

J.Sawada 合格が研究者としての自信につながった

私はロタキサンと呼ばれる超分子を主に研究している化学系の修士過程の学生です。本奨学金を知ったきっかけは先生からの紹介でした。多くの奨学金が経済支援を目的としているなか、本奨学金は両親の収入等ではなく、本人の意思や実力のみを審査基準とすると明確にしているものでした。また、卒業後の進路も縛りがないものでしたので、将来の人生設計が定まっていない自分にとっては非常にありがたいものでした。
最終面接は著名な先生が多く参加され、それまでに学会等で自分の研究内容を発表したことは数回ありましたが、一番緊張しました。しかし、とてもいい経験になったと思います。
今回私は運良く奨学生として採用されましたが、応募から審査を経ていくにつれて成長をし、また合格したことは研究者としての自信につながったと考えています。みなさんも是非、チャレンジして自分の実力を試してみてください。

東京工業大学大学院 理工学研究科 有機・高分子物質専攻 J.Sawada

K. Tomota 小さい頃から憧れていた化学者になる

私は大学院の修士課程にて、有機材料化学を専門的に学んでおり、現在は分子の持つ機能を熱や光に対して潜在化するような材料の開発を行なっています。小さい頃から化学者に憧れ、なにか新しいものを生み出したいと考えていた私にとって、現在の研究は非常にやりがいを感じるものであります。そのため研究に専念したいという気持ちも強く、それを理由に帝人奨学会への応募を決めました。
奨学会の選考、特に三次面接では様々な分野の選考委員会の方を前に、自分の研究の発表をするという貴重な経験が出来ました。この選考過程で得られたのは、「研究への新たな視点」や「大きな自信」などであり、自分にとって非常にプラスにはたらくものが多かったと思います。今、夢をもち研究を行なっている後輩の皆様も、自分の研究生活にプラスになる経験をしてみるのはいかがでしょうか。

東京理科大学大学院 理工学研究科 工業化学専攻 K. Tomota

K.Wakiya 「科学者」としての自分を見てもらえる

帝人奨学金に応募するにあたり、最も印象に残ったのは「科学者」としての自分を評価していただける面接内容であることであり、それが選考に臨むモチベーションにもなりました。自分の研究について学外で、しかもプレゼンテーションを使って発表できる機会はなかなか得られない貴重なことです。同じ科学に従事している方々からの質問やアドバイスは、今後の研究活動の糧になることと断言できます。さらに、ただ研究内容について質疑応答するのにとどまらず、研究に対する姿勢や努力など、内面に関しても評価していただけるのは普通の学会等ではないことです。私は奨学生として認められるその過程で多くのことを学び、成長することができました。後輩の皆様にも、奮って「科学者」としての自分をアピールしてみてはいかがでしょうか。

九州大学大学院 工学府 物質創造工学専攻 K.Wakiya

M.Abe 研究への熱意を重視しているめずらしい奨学金制度

修士課程に進学する際に自立した生活を送りたいと考え、帝人久村奨学生に応募いたしました。貴奨学会は研究に対する熱意を重視しているめずらしい奨学金制度で、自分の研究を他の人に評価してもらえる貴重な機会だと考え選考に臨みました。選考は自分の研究を異なる専門の方々に発表するというもので、多くのアドバイスをいただき新たな視点を得られた有意義なものとなりました。貴奨学生となれたことを誇りに思い、日々の研究に取り組んでいきたいと考えています。これから応募する皆さんにもぜひ自分の研究を深めるためにチャレンジしていただきたいと思います。

大阪大学大学院 生命機能研究科 生命機能専攻 M.Abe

S.Notsu 夢の実現に向け新たな視点を得る事が出来る

僕は現在大学院の修士課程に所属し、「太陽型星のスーパーフレア」と「原始惑星系円盤での化学反応とH2Oスノーライン」という2つのテーマで研究を進めています。その上で将来的な目標としては、「地球の様な惑星の誕生過程や現在までの環境の変化」や、「生命の起源と進化」という壮大なテーマに迫りたいと考えています。
そんな中、帝人奨学会の存在を知り、経済的な心配をせず研究に専念できる点と、熱意や研究内容を重視するという選考基準に惹かれ、応募を致しました。選考過程での面接では研究内容への質問の他、目標に向かって今後どの様な道筋で研究していくか、その中で自分の強みやこれまでの経験をどう生かすかなどの質問も頂きました。その結果自分の研究内容について深く見つめ直す事ができ、非常に良い経験になったと感じています。
後輩の皆さんも、ぜひ挑戦してみる事をお勧めします。夢の実現に向け新たな視点を得る事が出来ると思います。

京都大学大学院 理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 S.Notsu

Y.Jang 日本のロボットアニメーションからロボットへの夢を抱き、日本に留学

私は韓国からの留学生でありまして、子供の頃から日本のロボットアニメーションを見てロボットへの夢を抱き始め、ロボットの研究をするために日本に来ています。現在研究している分野はバイオメカニクスという分野で生物の運動原理を力学的に解析するものあり、人に外乱を与えて、どのようなときにステッピングが発生して姿勢維持をすることができるかを判明する研究を行っております。将来にはこのような研究を基盤として、人間のように安定的に二足歩行ができるロボットを開発するのが私の目標です。

慶應義塾大学大学院 理工学研究科 開放環境科学専攻 Y.Jang

Y.Ohya 研究の熱意を買ってくれる奨学会

研究に対する姿勢を高く評価すると聞き帝人奨学会に応募を決めました。
実際に2次、3次選考を進めるにあたり、様々な分野の先生方からのするどい質疑は自身の研究を見つめなおす良いきっかけとなりました。
研究を進める上で、対外的に成果を発表する能力と議論する機会は大変重要です。
ゆえに帝人奨学会の金銭的援助は国際会議といった研究活動を心置きなく励む支えにもなっています。修士課程では研究に専念したいと考える熱意を評価してくださったことに深く感謝すると同時に、これからも研究成果を社会貢献に活かせるよう邁進していきます。

東京理科大学大学院 理工学研究科 経営工学専攻 Y.Ohya

Y.Yokota 研究に対する熱意が採用基準

私の研究はゼブラフィシュを用いて組織再生です。再生原理を調べるため蛍光タンパク質を導入し遺伝子レベルでの解析を行っています。
修士課程では研究に集中して取り組むため、奨学金を探していたところ帝人久村奨学金を見つけました。この奨学金に魅力を感じたのは研究に対する熱意が採用基準であることです。選考過程では研究内容のプレゼンテーションをします。各分野で著名な先生方に話を聞いてもらい、鋭い指摘やアドバイスを頂けたので、今後の研究に対してモチベーションがより一層上がった大変貴重な機会でした。この帝人奨学会が私の研究を評価して頂いたことに感謝しています。このすばらしい環境を精一杯活かし今後のサイエンスの発展に寄与したいです。

東京工業大学大学院 生命理工学研究科 生命情報専攻 Y.Yokota
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