CEOメッセージ

株主・投資家の皆様へ

2018年度第2四半期の世界経済は、好調な米国経済を中心に、全体として緩やかな成長が持続しましたが、米中間の貿易摩擦により緊張感が高まるなど、先行き不透明な状況が継続しました。国内経済は、好調な企業業績を背景に設備投資や雇用環境が堅調に推移する等、緩やかな回復基調が続きました。

このような状況のもと、帝人グループの当第2四半期累計期間の連結決算は、ヘルスケア領域では前年同期の導出対価(30億円)がなくなり、薬価・診療報酬改定の影響も受けたものの、それらをカバーする販売増で増収増益、マテリアル領域では販売が堅調に推移した一方、原料価格高止まりや複合成形材料事業の新規受注に伴うプロジェクト立上げ費用増の影響により、増収減益となりました。合計の売上高は前年同期比で8.6%増の4,394億円となり、営業利益は同3.5%減の362億円、経常利益は円安による為替評価益増等により、同4.9%増の398億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は、特別利益の計上が寄与し、同16.2%増の339億円となりました。

当年度の通期業績予想につきましては、当第2四半期連結累計期間の実績やマテリアル領域で樹脂、複合成形材料等で原料価格高止まり等の影響が継続する見通しであることも考慮し、売上高は9,000億円(前回予想8,900億円)、営業利益は650億円(同700億円)、経常利益は670億円(同720億円)とし、親会社株主に帰属する当期純利益は480億円と前回予想から据え置きとしました。

2017年度からスタートした3年間の中期経営計画も前半戦はほぼ目標通りに進み、いよいよ後半戦へと入りました。引き続き、既存事業で稼ぎ、将来の成長・発展に向けた事業の変革を推し進めるための資源投入を実行するサイクルを回していきます。マテリアルでは、現在北米で展開している自動車軽量化に向けた複合成形材料事業において、8月にポルトガルのInapal Plasticos社の買収を実行し、欧州での展開に道筋をつけました。ヘルスケアで進めている少子高齢化・健康志向ソリューションの拡大と合わせ、さらなる事業の発展・拡大を推進していきます。

今年2018年6月に、帝人グループは創立100周年という節目を迎えました。これまでの事業運営にあたりご支援いただいた皆様へ改めて感謝申し上げます。創立100周年を迎えたこの機に、「FUTURE NAVIGATION」というメッセージを公表しました。このメッセージとともに、これからも、「人を中心に化学を考える企業」として、物質や素材だけの化学にとどまらず、未来の人の豊かさ(Quality of Life)を見据え、「未来の社会を支える会社」となることを目指してまいります。今後も、創業以来のベンチャースピリットやチャレンジングなDNAを継承し、次の100年も社会から求められる存在であり続けるために、たゆまぬ努力と挑戦を続けていきます。

株主・投資家の皆様には、変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

2018年11月5日

代表取締役社長執行役員CEO

鈴木 純