CEOメッセージ

株主・投資家の皆様へ

2018年3月期の世界経済は、北朝鮮等を巡る地政学リスクの高まりがみられたものの、米国では好調な企業業績の牽引もあり株価が過去最高値を更新し、欧州も海外景気の持ち直しを受けて輸出が増加する等、全体として回復傾向が続きました。国内経済は、堅調な海外需要及び内需の高まりにも支えられ、企業業績が改善し設備投資が持ち直す等、緩やかな回復基調が継続しました。

このような状況のもと、帝人グループの2018年3月期の連結決算は、各事業における販売増に加え、アルツハイマー治療薬の候補化合物の導出対価計上の影響もあり、重要経営指標とするROEは12.5%、EBITDAは1,155億円となりました。また、売上高は複合成形材料事業で昨年1月に買収した米国Continental Structural Plastics Holdings Corporationが加わった影響等もあり、前期比で12.6%増の8,350億円となり、営業利益は同23.6%増の698億円、経常利益は同21.3%増の678億円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に税金費用減少等の一時的要因もあったことから、前期比9.1%減の456億円となり、1株当たり当期純利益は、231円26銭(同23円65銭減)となりました。

当年度の世界経済は、地政学リスクの更なる高まりや米国の保護主義の強まりが懸念されるものの、米国、欧州、中国ともに景気は安定的に拡大する見通しです。国内経済についても、底堅い内外需を背景とした企業業績の改善もあり、安定的な成長が継続する見通しです。

こうした状況の中、当年度の業績見通しについては、ROE11.4%、EBITDA1,180億円を見込み、売上高は8,800億円、営業利益は700億円、経常利益は710億円、当期純利益は470億円となる見込みです。

長期ビジョンの実現のための実行計画と位置付けている中期経営計画(2017-2019)も、2年目に入りました。先ほどご説明のとおりROEは目標の10%以上を達成し、EBITDAも2019年の目標である1,200億円超という数字が視野に入る水準まで拡大してきています。本年も、マテリアル、ヘルスケアのそれぞれの事業領域において必要な資源投入を実行しながら、将来の成長・発展に向けた事業の変革を継続していきます。

今年2018年は、帝人グループにとって創立100周年という節目の年にあたります。企業が長期にわたって存在し続けるには、業績が優れているだけではなく、何より社会から求められ続ける必要があります。帝人グループは、新たな価値を創造する「未来の社会を支える会社」として、次の100年も社会から求められる存在であり続けるために、日々たゆまぬ努力と挑戦を続けていきます。

株主・投資家の皆様には、変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

2018年5月9日

代表取締役社長執行役員CEO

鈴木 純