CEOメッセージ

株主・投資家の皆様へ

2018年度第1四半期の世界経済は、欧米では個人消費の伸び等から引き続き景気が拡大基調であり、中国及びアセアン経済も緩やかな成長が持続しましたが、欧米やアジアの政治動向、米国での金利上昇による景気減速リスク等、先行き懸念も強まりました。国内経済も、好調な企業収益や雇用環境を背景に景気は緩やかな回復基調が続きましたが、海外経済の不確実性もあり、先行き不透明な状況が継続しました。

このような状況のもと、帝人グループの当第1四半期累計期間の連結決算は、マテリアル領域を中心とした各事業の販売が堅調に推移したことにより、売上高は前年同期比で9.1%増の2,164億円となりました。営業利益は、各事業の販売は堅調に推移したものの、前期に計上したアルツハイマー治療薬の候補化合物の導出対価の影響等により、前年同期比4.7%減の183億円となり、経常利益は円安による為替評価益増等により、同5.8%増の212億円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益の計上が寄与し、前年同期比45.4%増の195億円となりました。なお、1株当たり当期純利益は、98円47銭(前年同期比30円38銭増)となりました。

今後の世界経済は、欧米やアジアの政治動向による経済減速リスクは継続する見通しであり、事業を取り巻く環境は不透明となっています。

このような経済見通しのもと、マテリアル領域、ヘルスケア領域ともに堅調な販売動向であることも踏まえ、第2四半期連結累計期間の業績については、売上高4,350億円、営業利益350億円、経常利益370億円、親会社株主に帰属する四半期純利益290億円を予想しています。また、通期の連結業績については、売上高8,900億円、営業利益700億円、経常利益720億円、親会社株主に帰属する当期純利益480億円を予想しています。

中期経営計画(2017-2019)も2年目に入りましたが、業績は順調に推移しています。主要経営指標と位置付けているROEは目標の10%以上を継続達成の見込みであり、EBITDAも2019年には、目標である1,200億円超という数字の達成が見込める水準まで拡大してきています。本年も、マテリアル、ヘルスケアのそれぞれの事業領域において必要な資源投入を実行しながら、将来の成長・発展に向けた事業の変革を継続していきます。

今年2018年6月に、帝人グループは創立100周年という節目を迎えました。これまでの事業運営にあたりご支援いただいた皆様へ改めて感謝申し上げます。創立100周年を迎えたこの機に、「FUTURE NAVIGATION」というメッセージを公表しました。このメッセージとともに、これからも、「人を中心に化学を考える企業」として、物質や素材だけの化学にとどまらず、未来の人の豊かさ(Quality of Life)を見据え、「未来の社会を支える会社」となることを目指してまいります。今後も、創業以来のベンチャースピリットやチャレンジングなDNAを継承し、次の100年も社会から求められる存在であり続けるために、たゆまぬ努力と挑戦を続けていきます。

株主・投資家の皆様には、変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

2018年8月1日

代表取締役社長執行役員CEO

鈴木 純