2012年3月26日

節電対応と安全・環境に配慮した新たなユニフォーム素材 「エネセーブ™」を富士フイルムグループが採用

帝人ファイバー株式会社(本社:大阪市中央区、社長:福島 敏秀)は、節電に寄与する機能性と、製造現場に求められる制電性能を兼ね備え、かつポリエステル製品の循環型リサイクルシステム「エコサークル」*1によりリサイクル可能な環境配慮型のユニフォーム向け素材を開発し、「エネセーブ」ブランドとして新たに立ち上げることとしました。このたび開発した「エネセーブ」は、本年5月から市場展開する予定で、今後約3年間に富士フイルムグループ内の約5万セットの作業着に導入されます。

「エネセーブ」使用ユニフォーム「エネセーブ」は、製造現場における節電環境下での快適性を追求するため、夏服には、通気性を大幅に高めることによって、衣服内の温度を下げる素材を使用しており、冬服には、保温性に優れ、かつ柔らかな素材を使用することで重ね着など冬場の温度調節に容易に対応することができる素材を使用しています。さらに、帝人ファイバーが展開する「エコサークル」から生まれたケミカルリサイクル繊維を使用しているため、石油の消費抑制にもつながり、石油からポリエステル原料を製造する場合に比べ、エネルギー消費量やCO2排出量を大幅に削減することができます。また、制電性能を有した機能糸を使用することで、製造現場の安全性確保にも配慮しており、「節電対応」「安全・安心」「環境配慮」を満たすユニフォーム製造を実現することが可能となります。

富士フイルムグループでは、東日本大震災以降、各事業所における節電対応、および環境負荷低減に向けて、あらゆる角度からさまざまな施策が展開されています。このたび、この「エネセーブ」使用のユニフォームを採用することで、各職場での節電環境に対応した快適性の確保とともに、耐久性やイージーケア性から、アイロンがけの回数減少、乾燥機での乾燥時間短縮などによるエネルギー消費量低減への貢献も想定しています。使用後は、学生服やユニフォームなどのメーカー商社である株式会社チクマが回収し、「エコサークル」によりケミカルリサイクルされることで、石油由来のポリエステル原料を使用して同着数のユニフォーム(ブルゾンおよびパンツ5万セット)を製造する場合に比べ、約255t相当のCO2排出量削減に寄与します。

また、このユニフォームは、「エネセーブ」使用による効果に加え、製造現場のユニフォームに求められる国際基準であるIEC*2規格に準拠した高い安全性を有しています。この規格に準拠したユニフォームが全社で一括採用されるのは、日本初のこととなります。

帝人ファイバーは、独自のポリエステルテクノロジーを活用し、「リサイクル」「機能素材」「バイオマテリアル」「製造プロセス革新」を組み合わせたハイブリッド戦略を推進しており、顧客の要望に応じた環境負荷低減のためのソリューションを提供しています。その一環として、このたびの富士フイルムグループとの取り組みを通じ、「エコサークル」によるエネルギー消費量および二酸化炭素排出量の低減、さらに、高い通気性や保温性を持つ高機能素材による間接的な消費電力低減に貢献していきます。

帝人グループと富士フイルムグループは、ともに地球環境に配慮し、クォリティ・オブ・ライフの向上に寄与することを企業理念に掲げています。両社はこのたびの取り組みを契機として、業界を超えて、地球環境保全への貢献、および持続的な成長が可能な社会の構築を目指していきます。

*1 「エコサークル」
帝人ファイバーが世界で初めて開発したポリエステルのケミカルリサイクル技術を核とした循環型リサイクルシステム。賛同する150社以上の国内外アパレルメーカーやスポーツメーカーと共同で、商品の開発、およびその回収・リサイクルを進めている。化学的に分子レベルまで分解し、石油から作るものと同じ品質の製品に再生できるため、従来のリサイクルの課題であった品質劣化を回避でき、また、何度でも繰り返しリサイクルできるため、石油資源の使用を抑え、廃棄物を削減することができる。石油からポリエステル原料を作る場合に比べると、エネルギー消費量、二酸化炭素排出量ともに約80%削減することができる。

*2 IEC
国際電気標準化会議(International Electrotechnical Commission)の略で、電子部品に関する規格を国際的に標準化したもの。この中で、電子部品などの製造物に対する静電気の影響を排除することを目的として、それらに従事する者の衣類に関し、規格を設けてその着用を推進している。
当件に関するお問合せ先
帝人株式会社 広報・IR室 (東京)03-3506-4055 (大阪)06-6268-2763

 

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