2012年5月 7日

光ファイバーケーブル補強の新ソリューション アラミド繊維テープ「トワロン®テープ」の開発と販売開始

帝人グループでパラ系アラミド繊維「トワロン」を生産・販売しているテイジン・アラミドB.V.(オランダ・アーネム市)は、光ファイバーケーブルの補強用として用いられるアラミド繊維テープ「トワロンテープ」を開発し、このほど販売を開始しました。

 

「トワロンテープ」

 

「トワロンテープ」で補強された光ファイバーケーブル


「トワロンテープ」は、「トワロン」の長繊維(多数の繊維で構成されるマルチフィラメント)1本を平らに拡げ、樹脂を含浸させた、幅2.9mm、厚さ100µm(マイクロメートル)の超薄型のテープで、「トワロン」の特長である優れた耐衝撃性、寸法安定性、柔軟性を備えています。従来より、パラ系アラミド繊維は光ファイバーケーブルの補強材として使用されていますが、このたび開発した「トワロンテープ」を使用することにより、従来の補強に比べ、ケーブルの耐圧性が3~5倍向上します。

最近は、小型かつ軽量で、施工性に優れた光ファイバーケーブルに対するニーズが高まっており、ケーブルの細径化が進むにつれ、光が通過するコアと呼ばれる芯材の均一な保護が難しくなることから、細いケーブルを保護するソリューションが求められています。「トワロンテープ」は、超薄型のテープ状であることから、最小直径1.2mmという極細の光ファイバーケーブルを均一に補強することができます。

現在使われている光ファイバーケーブルの中でも細径といわれる直径1.6mmのケーブルを、より細い直径1.2mmに置き換えて使用することで、光ファイバーの接続点を収納する光配線盤の容量を30~50%増やすことが可能となり、さらにケーブルの冷却に要するエネルギーも少量で済むことから、コストやCO2排出量の削減にもつながります。

加えて、「トワロンテープ」は柔軟かつ丈夫であることから、これを補強材として使用した光ファイバーケーブルは接続や取り外しも容易となり、より迅速かつ効率的にケーブルを設置することが可能となります。また、長さ25kmという単位で販売されることから、長いケーブルの生産にも適しています。

テイジン・アラミドは、光ファイバーケーブルの補強技術におけるパイオニアであるとともに、強度、軽量性、寸法安定性や、腐食・熱・薬品・海水などへの耐性が求められる製品開発に向けて最新の技術、知識、ノウハウを有しており、世界中の顧客と共同開発に取り組んでいます。特に新興国において、情報通信インフラの整備拡大に伴い需要の堅調な伸びが見込まれる光ファイバーケーブル市場でのさらなるプレゼンス拡大を目指しています。

参考帝人のアラミド繊維について
アラミド繊維は、一般的に高強力、耐熱性、寸法安定性、耐薬品性などの特性を持つ高機能繊維の1つで、パラ系とメタ系の2種類に大別される。帝人グループは、この異なる2種類のアラミド繊維を事業化している世界屈指のメーカー。パラ系アラミド繊維は、特に強度、防弾・防刃性などに優れ、主として防護衣料、自動車のブレーキパッドなどの摩擦材やタイヤの補強材、光ファイバーケーブルの補強材などに使われており、年率7~9%の市場成長が見込まれている。帝人グループは、オランダ・エメン市で生産する「トワロン」と、愛媛県松山市で生産する「テクノーラ」で世界市場の約2分の1を占める。帝人が山口県岩国市で生産するメタ系アラミド繊維「コーネックス」は、長期耐熱性や難燃性に優れ、耐熱フィルターやゴムベルト・ホースの補強材などの産業資材、および消防服などのユニフォームに使われている。
当件に関するお問合せ先
帝人株式会社 広報室 (東京)03-3506-4055 (大阪)06-6268-2763

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