2012年6月21日

拡大する電磁波シールド用途に対応 ニッケルコーティング炭素繊維の生産増強について

帝人グループで炭素繊維の製造販売を展開する東邦テナックス株式会社(本社:東京都千代田区、社長:亀井 範雄)は、拡大する電磁波シールド用途に対応するため、ニッケル被覆炭素繊維の生産増強を決定しました。

ニッケルコーティング炭素繊維
電子機器市場においては、製品に使用されている部品類の誤作動を防ぐ目的で、筐体などに電磁波シールド特性を付与するニーズが年々高まっています。これまで、電磁波シールド特性を付与する方法としては、完成した成型部品にメッキ加工などの二次加工を行うことが一般的でしたが、工程の数が増加することによるコストアップや、メッキ加工に伴う溶剤処理などによる環境負荷の問題がありました。

当社が独自に開発したニッケル被覆炭素繊維は、炭素繊維にニッケルをコーティングすることにより、炭素繊維の優れた機械特性に、金属並みの導電性を付与した高機能繊維です。これを短くカットし、樹脂などに混ぜて成形するだけで、高強度で、電磁波を遮蔽することができる筐体や部品の製造が可能となり、環境に配慮した電磁波シールド特性を有する製品を、低コストで製造することができます。

今後は、電子機器用途に加え、電磁波シールド特性への要求の高まりが予想される電気自動車や航空機などの用途に向けて、積極的に展開していく計画です。なお、このたびの生産増強は、従来の生産拠点である三島事業所内に新たな生産設備を増設するもので、2013年1月には現状の約2倍の生産体制を構築し、20億円以上の売り上げを目指します。

帝人グループでは、中長期経営ビジョンにおいて、最終顧客のニーズに対応した最適ソリューションの提供を掲げています。今後もこうした取り組みをさらに強化し、市場対応力や川中・川下領域に向けた技術力の強化を図っていきます。
当件に関するお問合せ先
帝人株式会社 広報室 (東京)03-3506-4055 (大阪)06-6268-2763

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