2012年7月23日

ポリエステル製品の循環型リサイクルシステム 「エコサークル®」が10周年を迎えました

帝人ファイバー株式会社が2002年に展開を開始したポリエステル製品の循環型リサイクルシステム「エコサークル」が、このたび10周年を迎えました。
帝人ファイバーは、このたびの10周年を通過点として、今後とも「エコサークル」を衣料用途から産業用途まで様々な分野に向けて拡大展開するとともに、海外での取り組みも積極的に拡大し、メンバー企業やユーザーとともに環境負荷低減による持続可能な社会の実現を目指していきます。

■「エコサークル」の概要
「エコサークル」は、帝人ファイバーが世界で初めて開発したポリエステルのケミカルリサイクル技術を核とした循環型リサイクルシステムです。「エコサークル」に賛同する国内外のアパレルメーカーやスポーツメーカーなどと共同で、ポリエステル商品の開発、およびその回収・リサイクルを進めています。化学的に分子レベルまで分解し、石油から製造するものと同じ品質の製品に再生できるため、従来のリサイクルの課題であった品質劣化を回避でき、また、何度でも繰り返しリサイクルできるため、石油資源の使用を抑え、廃棄物を削減することができます。石油からポリエステル原料を作る場合に比べると、エネルギー消費量、二酸化炭素排出量ともに約80%削減(焼却分含む。出典:繊維製品のLCA調査報告書)することができます。
「エコサークル」の流れ(繊維製品の場合)

■「エコサークル」の歩みと広がり
企業のユニフォームをはじめ、学校体育衣料、インテリア、産業資材などから取り組みを開始した「エコサークル」の展開は、2005年に米国のアウトドアアパレルであるパタゴニア社が海外企業として初めてメンバーに加わり、大々的に共同展開を開始したのを契機として、アウトドアウェアやスポーツウェアにも展開が拡大しました。その後もエコバッグやファッションアパレル、病院用カーテンなど、多様な分野に展開が拡大するとともに、英国マリンアパレル大手のヘンリーロイドや、中国スポーツアパレル最大手の李寧が展開を開始するなど、海外企業との取り組みも着実に進み、この10年間で「エコサークル」に賛同し、共同でリサイクルを進めるメンバー企業は150社以上に及んでいます。
グローバルに広がる「エコサークル」の展開
また、「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」技術開発・製品化部門賞(2004年、環境省主催)や「ICISイノベーション・アワード」環境部門賞(2010年、ICIS主催)を受賞するなど、環境関連の取り組みとして、各方面から高い評価を得ています。
「エコサークル」の歩み
【 帝人ファイバーのケミカルリサイクル技術について 】
ケミカルリサイクルは、化学的に素材の原料まで戻して、再利用するもので、工場においては40年以上前からポリエステル糸くずのケミカルリサイクルが行われています。一方、ほとんどのポリエステル製品には染料や加工剤など、ポリエステル以外の異素材が含まれているため、高度な除去技術が要求され、大きな問題として実用化を阻んでいました。こうした中、帝人ファイバーは2000年に、ポリエステル製品から異素材を効率的に除去し、化学的に分子レベルまで分解して、石油から製造する原料と同じレベルの高純度ポリエステル原料(DMT:テレフタル酸ジメチル)まで戻すケミカルリサイクルの実用化技術を、世界で初めて確立しました。
当件に関するお問合せ先
帝人株式会社 広報室 (東京)03-3506-4055 (大阪)06-6268-2763

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