2012年8月28日

アラミド繊維「テクノーラ®」が 火星探査機の着陸用パラシュートに採用されました

帝人テクノプロダクツ株式会社(本社:大阪市中央区、社長:アイソ・W.A.アルバータ・フォン・エッケンシュタイン)が製造・販売しているパラ系アラミド繊維「テクノーラ」が、昨年11月に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の無人火星探査機「キュリオシティ」と着陸時に使用する超音速パラシュートとをつなぐサスペンション・コード(吊り下げ用のコード)の素材として採用されました。「キュリオシティ」は今月6日(日本時間)、火星大気圏への突入後に、このパラシュートで降下しながら2分以内に時速約1,450kmから時速約290kmまで減速し、その後無事火星に着陸しました。

 火星探査機の着陸用パラシュート



この超音速パラシュートは、「テクノーラ」製のサスペンション・コードを80本装着しており、コードも含めると総重量約60kg、直径約15m、全長は16階建てのビルに匹敵し、これまでに製造されたパラシュートの中で最大のサイズ、最高の強度を誇ります。

NASAの計算によると、火星着陸時にこのパラシュートが受けた重力は9G(地上生活時の重力の9倍)で、これは80本の「テクノーラ」製サスペンション・コードが、27トンの重量に耐えたということになります。同コードは、実際に72.5トンの重量に耐え得る強度を備えており、さらに寸法安定性、耐熱性などの「テクノーラ」の優れた特性がNASAに高く評価されたことから、このたびの採用に至りました。

帝人が独自に開発し、1987年に生産を開始した「テクノーラ」は以下の特徴を有しており、産業用のロープやケーブル、光ファイバーケーブル、ゴムベルトやホース、コンクリートなど、幅広い製品の補強材として使用されています。

 

高強力 引張り強度は同一重量のスチールの8倍。ガラスやポリエステル、ナイロン(強力タイプ)の3~4倍に相当し、軽量化に大きく寄与します。
耐疲労性 強度の高い繊維は、磨耗・屈曲・伸張に対する強度低下が大きいのが一般的ですが、「テクノーラ」には優れた耐疲労性が備わっています。
寸法安定性 剛直な分子構造のため、伸度は4~5%と伸びにくく、また、熱収縮や熱膨張係数も低いため、寸法安定性に優れています。
耐熱性 200℃で長時間の使用に耐え、250℃でも常温の半分以上の強度を示し、500℃でようやく分解を始めます。 
耐薬品性 有機溶剤はもちろん、酸およびアルカリの両方に対して高い抵抗性を示します。また、海水や水蒸気に対して安定しており、湿熱で180℃まで耐え得るなど、耐加水分解性にも優れています。
当件に関するお問合せ先
帝人株式会社 広報室 (東京)03-3506-4055 (大阪)06-6268-2763

 

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