2012年9月26日

気管支喘息患者のさらなるQOL向上を期待 新規気管支喘息治療薬の独占的開発・製造・販売契約を締結

帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:荒尾 健太郎 以下、帝人ファーマ)と英国の医薬品開発企業であるプルマジェン セラピューティクス(アズマ)リミテッド(本社:英国・スラウ、CEO:クリストファー・アシュトン 以下、プルマジェン社)は、このたび、プルマジェン社の創製した気管支喘息治療薬「ADC3680」について、日本における独占的開発・製造・販売契約を締結しました。
1.背景
(1) 日本国内の気管支喘息患者数は、成人・小児共に、ここ10年で約2~3倍に増加していると言われており、現在では800万人以上とも推定されています*1。また、気管支喘息による死亡者数も、減少傾向にあるとは言え、高齢者を中心に年間2,000人以上に及んでいます*2。
*1:[出典]厚生科学審議会リウマチ・アレルギー対策委員会報告書(平成23年)
*2:[出典]厚生労働省 平成22年人口動態統計
(2) 気管支喘息は、慢性的な気道の炎症を主体とする疾患であり、その治療には抗炎症作用の強い吸入ステロイドを第一選択薬として用い、治療ステップに応じてその他の薬剤を併用することが、治療ガイドラインによって推奨されています。しかしながら、現在使用されている薬剤では、充分に喘息症状が改善しない患者さんもおられることから、新たな作用機序を有する薬剤の開発が望まれていました。
2.「ADC3680」について
(1) 本薬剤は、気道の炎症性細胞(気道の炎症を悪化させる細胞)上に存在する受容体タンパク質であるCRTh2とPGD2*3の結合を阻害することで、炎症性細胞の活性化を防ぎ、気道の炎症を抑えるという、これまでにない新しい作用機序により抗炎症作用を発揮します。
*3:CRTh2と結合すると炎症性細胞を活性化させる化学物質。
(2) 本薬剤は経口剤であるため、様々な患者さんにとって服用しやすい薬剤となることが期待できます。
(3) 将来的には、気管支喘息だけでなく、その他のアレルギー疾患や、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など他の呼吸器疾患への適応拡大も期待しています。

3.今後の開発について
本薬剤が、気管支喘息治療の新たな選択肢として患者さんのQOL(Quality of Life)向上に貢献できるよう、今後は、帝人ファーマが日本における本薬剤の開発を進め、2013年度に国内第I相臨床試験を開始する予定です。なお、海外においては、プルマジェン社が英国で気管支喘息患者を対象とした第II相臨床試験を開始しています。
参考

・帝人ファーマの呼吸器領域のおける事業展開 

(1) 呼吸器領域の医薬品としては、1日1回の投与で高い有効性を示す吸入ステロイド喘息治療剤「オルベスコ」をはじめ、30年近くのロングセラーとなっている去痰剤「ムコソルバン」、持続的な気管支拡張作用を持つβ2刺激剤「スピロペント」、気管支収縮抑制作用を持つ抗コリン剤「アトロベント」、アレルギー性鼻炎治療薬「リノコート」を販売しています。
(2) 在宅医療事業においては、重症喘息患者さんのための遠隔医療システムである「喘息テレメディスンシステム」のサービスを展開している他、国内トップシェアを占める酸素濃縮装置や睡眠時無呼吸症候群治療装置のリーディングカンパニーとして、在宅酸素療法やCPAP療法を国内外に幅広く事業展開しています。


・プルマジェン セラピューティクス(アズマ)リミテッドについて
プルマジェン社は、英国に拠点を置く医薬品開発企業で、呼吸器疾患領域における新規治療薬の開発に注力しています。現在、プルマジェン社は、ベストインクラスのCRTh2拮抗剤を目指し、「ADC3680」の第II相試験を行っています。

当件に関するお問合せ先
帝人株式会社 広報室 (東京)03-3506-4055 (大阪)06-6268-2763

掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。