2013年2月 3日

樹脂ラインナップの拡大、ソリューション提供力の向上へ
PPS樹脂事業への参入と合弁会社設立について

帝人化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:福田 善夫)は、このたび、SKケミカル社(本社:韓国・ソンナム市)と、「スーパーエンジニアリングプラスチック(高機能樹脂材料)」の1つであるポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂に関する事業提携契約を締結し、PPS樹脂とそのコンパウンド(複合材料)の製造・販売を手掛ける合弁会社を設立することを合意しました。これにより、当社はPPS樹脂事業に参入します。

1.背景
(1) PPS樹脂は、耐熱性や耐薬品性、機械的強度、精密成形に適した寸法安定性に優れており、一般的に「スーパーエンジニアリングプラスチック」に分類されています。主として、自動車のエンジンや、モーターの周辺部品および電装部品、コネクターやソケットなどのエレクトロニクス部品に適した素材として使用されており、今後、電気自動車やハイブリッドカーのさらなる普及、新興国におけるエレクトロニクス市場の拡大に伴い、さらなる需要拡大が見込まれています。
(2) 従来のPPS樹脂は、原料や副生成物に含まれる塩素やナトリウム分が樹脂中に多く残存しており、それらが金型の腐食を招いたり、金属部品の接触不良などの機能低下の原因となることや、燃焼した場合に環境に悪影響を及ぼす恐れがあることが課題となっていました。
(3) 当社は、世界トップクラスのポリカーボネート樹脂・コンパウンドメーカーとしてグローバルに事業を展開しており、帝人グループの中長期経営ビジョンにおいて成長戦略として掲げている「ソリューション提供型ビジネスモデルへの進化」の実現に向けて、自動車やエレクトロニクス領域を重点分野とした樹脂ラインナップ拡大とそのコンパウンドや加工によるソリューション提供力の向上に取り組んでいます。
(4) 一方、SKケミカル社は、革新的なプロセスにより、塩素やナトリウム分を含まないPPS樹脂を、生産する技術を有しており、事業展開の上で、樹脂の高付加価値化を実現するコンパウンド事業に高い関心を持っていました。
(5) こうした中で、樹脂ラインナップ拡大を図る当社と、高いコンパウンド技術と経験を必要としているSKケミカル社のニーズが合致し、このたびの事業提携契約締結、合弁会社設立合意に至りました。
2.合弁会社の概要
会社名  未定
代表者  未定
所在地  韓国・ウルサン
資本金  50億ウォン(SKケミカル:66%、帝人:34%)
生産能力  1.2万トン/年
 会社設立日  2013年7月(予定)
 事業内容  PPS樹脂およびそのコンパウンドの開発・生産・販売

3.今後の展開
(1) 合弁会社は、韓国・ウルサンにおいてPPS樹脂工場の建設を開始し、2015年度の稼働を目指します。また、今後の需要拡大に応じて、2万トン体制への生産能力増強を視野に入れています。
(2) 合弁会社は、既存のパイロットプラントで生産するPPS樹脂を用いて開発を進め、工場稼働後は、本格的なソリューション提供を行います。成長著しいアジア市場に焦点を当てたグローバル展開を図り、2020年度までに20%のシェアを獲得して、世界トップクラスのPPS樹脂・コンパウンドメーカーへの成長を目指します。また、年間売上高は2024年度に約3,500億ウォンを目指します。
(3) 当社は、合弁会社やSKケミカル社とのシナジーを発現させるべく、樹脂コンパウンド技術や帝人グループの様々な素材および加工技術を最大限に活用し、特に自動車や電子材料用途への展開に注力します。また、樹脂ラインナップの拡大に向けて、PPS樹脂に加え、バイオポリカーボネート樹脂や共重合樹脂などの新樹脂の開発および生産技術の確立を推進します。
当件に関するお問合せ先
・報道関係のお問合せ
帝人株式会社 広報室 (東京)03-3506-4055 (大阪)06-6268-2763

・その他のお問合せ
帝人化成株式会社 総務人事部 03-3506-4704 

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