2013年8月 5日

応急仮設住宅の居住環境改善プロジェクト

カビ対策において「テルクリン®」の有用性を確認

帝人グループは、福島大学災害復興研究所との共同により立ち上げた「ふくしま住空間研究会」の活動の一環として、昨年より応急仮設住宅の居住環境に関する複数の実態調査および対策実証試験を行ってきましたが、このほど、その対策実証試験の結果として、帝人エンジニアリング株式会社の防汚・抗菌・消臭表面改質剤「テルクリン」がカビ対策に有用であることが確認されました。

この実証試験は、豊富な調査・分析データをベースに先進的な環境コンサルティングサービスを提供する帝人エコ・サイエンス株式会社が、昨年12月から今年5月までの6か月間、福島県富岡町の協力を得て、同町の住民が居住する郡山市の応急仮設住宅の1室内において実施したものです。具体的には、「テルクリン」を塗布した壁面と塗布していない壁面で発生したカビ類を定期的に採取し、定量分析を行いました。

その結果、試験開始から2か月後には、「テルクリン」を塗布した壁面から採取されたカビの総数が、塗布していない壁面の約37,000分の1となり、非常に有意な効果が確認されました。さらに、試験開始から6か月が経過しても、カビの発生は塗布していない壁面の約100分の1に止まり、「テルクリン」を塗布することによる効果の継続性が認められました。応急仮設住宅では、特に冬場の結露に起因して、室温上昇により繁殖が進むカビへの対策が健康面の大きな課題とされてきましたが、このたびの実証試験結果から、今後、「テルクリン」が居住環境の改善に貢献することが期待されます。

「テルクリン」は、一般的な酸化チタン光触媒による防汚・抗菌・消臭剤とは異なり、光エネルギーを必要とせず、かつ効果を長期間持続することができる表面改質剤です。黒カビやコケの繁殖を防止するほか、光の当たらない屋内(天井裏、押入れ、靴箱など)でも抗菌・消臭・防カビ効果を発揮します。また、抗菌製品技術協議会による性能および安全性の認証も受けており、病院、老人ホーム、学校など、人が集まる場所においても安心してご使用いただくことができます。

帝人グループでは、この他に応急仮設住宅における寒さ対策、騒音対策の効果についても実証試験を行っており、既に自社が開発したポリエステル製の断熱・吸音材の有用性を確認しています。これらの実証試験結果については、今後の被災者の方々の生活環境改善に役立てられるよう、国や県をはじめ幅広く報告していきます。また、8月8日~9日に宮城県仙台市で開催される「震災対策技術展」においても紹介する予定です。

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