2013年10月15日

地球環境に配慮した革新的なCFRTP製品

「Sereebo®」のブランド展開について

帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:大八木 成男)は、現在事業化に向けて研究開発を進めている熱可塑性樹脂を使用した炭素繊維複合材料(CFRTP)の製品ブランドを「Sereebo(セリーボ)」と決定し、今後、積極的に市場展開していくこととしました。

「Sereebo」

1.開発の経緯
(1) 当社は、2008年7月、静岡県御殿場市に複合材料開発センターを開設し、以来、CFRTPの研究開発を進めてきました。2011年3月には、世界に先駆けて開発した、熱可塑性樹脂を使用した3種類の中間材料(等方性基材、一方向性基材、LFT)とその成形技術により、CFRTPによるコンポジット製品をタクトタイム*1 分で成形する量産技術を確立しています。
(2) また、その技術と独自の炭素繊維複合材料接合技術とを活用し、極限まで車体骨格を軽量化したオールCFRTPのコンセプトカーも製作しており、こうした取り組みを通じ、技術の実用性を訴求し、新たなマーケットの開拓を進めてきました。
(3) その結果、2011年12月にスタートした米国ゼネラルモーターズとの共同開発をはじめ、国内外の複数の自動車メーカーとの間で取り組みを加速しています。2012年4月には、米国に「Teijin Advanced Composites America Inc.」を設立し、CFRTPの用途開発と北米における市場開拓を推進しています。また、同年12月には、松山事業所において「炭素繊維からコンポジット製品の成形加工までを連続一貫生産するパイロットプラント」が稼働を開始し、今年5月には、同じ松山事業所内に複合材料開発センターを移転し、CFRTP製品の事業化を加速しています。
*タクトタイム: 工程作業時間のこと。稼働時間を必要数で除した値で求められる。自動車の生産におけるタクトタイムは1分前後と言われている。
2.「Sereebo」について
(1) 「Sereebo」は、強度と軽量化に加え、1分のタクトタイムを実現できる革新的な製造スピードにより、従来の炭素繊維複合材料では成し得なかった「量産性」および「易リサイクル性」を併せ持つCFRTP製品として、量産型自動車をはじめとする工業製品の軽薄短小化を劇的に加速する製品ブランドです。
(2) 「Sereebo」は、「Save the earth, revolutionary & evolutionary carbon」の略で、地球環境に配慮し、モノづくりの現場に新たな革命を起こすことができるCFRTP製品を意味しています。
(3) 「Sereebo」は、熱可塑性樹脂を用いた新規開発材料で製造されたCFRTP製品で、炭素繊維の繊維長や配向の違いによる次の3つのタイプの材料により製造されます。これらの材料は適宜組み合わせることが可能です。
・Uシリーズ
長繊維炭素繊維を使用し、特定方向に対して高い強度が要求される部位や製品などへの使用に適した材料です。
・Ⅰシリーズ
炭素繊維をランダムに分散させているため、あらゆる方向に対して強度が等しく、形状自由度と材料設計自由度の高い多用途に適用可能な材料です。
・Pシリーズ
複雑形状の部位や製品に適した高強度の射出成形用材料です。また、「Sereebo®」のリサイクル展開を可能にする技術として広く活用することができます。
3.今後の展開
(1) CFRTP製品のブランドとして「Sereebo」を広く訴求し、「Sereebo」の市場浸透を推進することにより、CFRTP製品事業の早期拡大を図ります。
(2) 当社は、今後急成長が予想される自動車用途および一般産業用途におけるマーケット開拓を強力に推進し、早期にコンポジット製品事業を本格展開します。2020年近傍には1,500~2,000億円の事業規模を目指し、コンポジット製品事業におけるリーディングカンパニーの地位を確立していきます。


当件に関するお問い合わせ先
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 (東京)03-3506-4055 (大阪)06-6268-2763

 

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