2014年6月19日

東日本大震災以降の医療従事者や患者さんの要望を反映

災害・停電時の不安・不便を解消する医療機器を上市

帝人ファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:宇野 洋)は、2011年に発生した東日本大震災以降、医療従事者や在宅酸素療法で療養中の患者さんから寄せられた要望や不安・不便の声に応え得る機能を備えた、呼吸同調式レギュレータ*「サンソセーバー5」および在宅医療用酸素濃縮装置の新機種「ハイサンソ5S」をこのたび上市します。6月20日より一部の医療機関に対してレンタルを開始し、順次拡大していきます。
*呼吸同調式レギュレータ : 呼吸に合わせて酸素を効率的に供給し、酸素ボンベの使用可能時間を長くする装置。酸素ボンベに装着して使用する。

「サンソセーバー5」

「ハイサンソ5S」

 

1.背景
(1) 現在、在宅酸素療法用の酸素濃縮装置を使用している患者さんの数は、国内で約15万人と推定されており、その大半の方々は外出時や停電の際に、酸素吸入のための酸素ボンベを携帯する必要があります。また、高齢者が独居されているケースやご家族共々高齢であるケースが、高齢化社会の進展と共に増加しています。

(2)

一方、2011年に発生した東日本大震災以降、医療従事者や患者さんから最も多く寄せられているのは、災害時や停電時の不安・不便に対する要望です。さらに、社団法人日本呼吸器学会が発行した「在宅呼吸ケア白書2010」によると、「約2割の患者さんが通院以外では外出しない」とされており、その主な理由として「外出中に酸素が足りなくなる不安」が挙げられていることからも、在宅酸素療法における課題となっていました。
(3) こうした中、当社は「安全」「安心」「使いやすさ」をコンセプトに、安心して外出できるよう、酸素ボンベを長時間使用可能とする機能や、停電や災害などでコンセントからの電力供給が途切れた場合に、自動的に非常用バッテリーに切り替わる機能など、患者さんの要望に応える機能を備えた新機種を開発しました。
2.「サンソセーバー5」の特長
(1) 従来のレギュレータとは異なり、呼吸同調器と減圧器が一体となっているため、酸素ボンベへの装着が容易です。また、操作部や計器にランプや蓄光シートなどを備えているため、夜間や停電時など暗い場所での視認性が向上しています。
(2) 吸気時に必要な酸素を効率的に供給する機能を搭載しており、酸素ボンベ内の酸素を効率的に使用することができます。本装置を酸素ボンベに装着することにより、装着しない場合に比べ、酸素ボンベの持ち時間が約4倍に長くなり、長時間の酸素吸入が可能になります。
(3) 従来、当社で取り扱っている呼吸同調式レギュレータが対応可能な最大流量は、1分当たり5リットル相当でしたが、本装置は1分当たり7リットル相当の流量に対応することができます。これにより、より高い流量の酸素を必要とする重症の患者さんも外出することが可能となります。
3.「ハイサンソ5S」の特長
機器の運転状況を24時間・365日モニタリングするシステムや故障時の音声ガイドなど、これまでの安心・安全機能はそのままに、次の新機能を備えています。
(1) オプションの非常用バッテリーを装着することにより、停電や災害などでコンセントからの電力供給が途切れた場合には、自動的に非常用バッテリーが駆動し、約15分間の継続稼働が可能となります。これにより患者さんは、落ち着いて非常用酸素ボンベからの酸素吸入に切り替えることができます。
(2) 障害物の影響を受けにくい通信規格Bluetoothをリモコンに採用することにより、トイレや階段の昇降など酸素が必要な生活シーンに合わせ、手元で酸素流量の変更や電源操作を行うことが可能となります。
4.健康保険の適用について
(1) 保険点数
在宅医療指導管理料:2,500点、酸素濃縮装置機器加算:4,000点
携帯用酸素ボンベ加算:880点、呼吸同調式デマンドバルブ加算:300点
(2) 患者さんの自己負担
1割負担:7,680円/月、2割負担:15,360円/月、3割負担:23,040円/月
※いずれも、酸素濃縮装置と携帯ボンベ・デマンドバルブを併用した場合


当件に関するお問い合わせ先
・報道関係のお問い合わせ
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 03-3506-4055
・その他のお問い合わせ
帝人在宅医療株式会社 在宅医療営業推進部 03-3506-4405
 

掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。