2015年6月 4日

タオル構造の再現で新たな着用快適性と着心地を実現

「デルタ®TL」の開発と販売について

帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市中央区、社長:日光 信二)は、このたび、タオルのパイル構造を再現することにより、ポリエステル100%でありながら、優れた吸水性、ソフトな風合い、および独特の嵩高軽量感を併せ持つ、今までにない全く新しい快適素材「デルタTL」を開発しました。
帝人フロンティアは、「デルタTL」を2016年秋冬向けスポーツウェア用の重点プロモーション素材と位置付け、今後、スポーツ用途を中心に幅広く用途展開し、積極的に拡販を図っていきます。

デルタTL

1.開発の背景

  • (1)
    嵩高構造を持つ代表的な合成繊維商品としては、長年にわたり、フリースが広く使われていますが、起毛商品であることから、優れた保温性とウォーム感を持つ一方、洗濯による外観品位や吸水性能の低下、秋冬商品に限定されるなどの問題点があり、市場からは優れた機能性と新しい着用感を併せ持つ、全く新しい商品の開発ニーズが高まっていました。
  • (2)
    こうした中、帝人フロンティアはこれらのニーズに対応するため、タオルのパイル構造に着目し、それをポリエステルで商品化するという新たな観点から開発に取り組みました。具体的には、当社が既にスポーツ素材として好評を得ている「デルタ」シリーズ*の技術と、このたび開発したパイル用の新規仮撚糸をベースとするテキスタイル技術との融合により、タオルのような優れた吸水性能とソフト風合い、および独特な軽量嵩高感を併せ持つ「デルタTL」の開発に成功しました。
    *「デルタ」シリーズ :
    独自の糸加工・製編・染色加工の技術を駆使し、スポーツ素材を中心に展開する高バランス素材。ニット素材「デルタ」や織物素材「デルタ-WV」「デルタ2000」などがある。
  • (3)
    「デルタTL」は起毛していないパイル構造であるため、洗濯耐久性に優れ、洗濯後も外観品位や機能性、着用快適性を損なうことがありません。さらに、その構造体を利用した様々な商品開発により、秋冬物向けに限らず、オールシーズン対応の商品開発・展開が可能となります。

2.素材の特徴
(1)生地構造と機能性

生地断面イメージ
機能性 1.肌側から表側への水分移行が早く、肌側がドライ
一般的な吸汗速乾素材対比、約5倍の吸水拡散速度
2.嵩高性による優れた保温性
・フリース対比、約3倍の保温性
・生地湿潤時(生地重量対比50%吸水時の生地状態)でも保温性を持続し、汗冷えを防止

(2)技術の内容と特長

技術内容 糸加工、製編、染色加工の複合テキスタイル技術
■タオル調のパイル用特殊仮撚加工糸を開発
■新規の経編多層構造体を開発
■構造安定化のための染色加工技術を開発
特長

1.優れた吸水拡散性によるさらっと感
2.タオルのような新たな軽量嵩高風合い
3.嵩高性と濡れ感防止による保温持続性
4.商品の外観品位、機能性などへの洗濯耐久性
5.オールシーズン対応可能な豊富な商品展開

3.今後の展開

  • (1)
    帝人フロンティアは「デルタTL」を定番商品と位置付け、スポーツ用途をはじめ、インナー、ユニフォームなどの機能性衣料用途、さらに寝具や産業資材用途などへと幅広く展開し、拡販を図っていきます。
  • (2)
    2015年度は1万m、2016年度は10万m、2019年度には50万mの販売を目指します。
当件に関するお問い合わせ先
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 03-3506-4055
 

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