2015年7月 2日

高機能メンブレン「MIRAIM™」の展開について

帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:鈴木 純)は、自社開発による微多孔膜(メンブレン)の製膜技術を基にした高機能メンブレンを本格展開することとし、その製品ブランドを「MIRAIM(ミライム)」として強力に推進していくこととしました。

ミライムのロゴと画像

1.背景と経緯

  • (1)
    当社は、2002年よりポリエチレン(PE)を使用したメンブレンの展開に着手し、メンブレンの製造技術や無機粒子のメンブレンへの分散化技術の蓄積、およびエレクトロニクス分野における用途開発などに取り組んできました。
  • (2)
    一方、2007年には、独自の多孔膜コーティング技術により、PEメンブレンの両面を耐熱性に優れる当社のメタ系アラミド「コーネックス」でコーティングする革新的な高耐熱性セパレータを開発し、韓国に製造販売拠点を設けて、2011年10月より「LIELSORT」ブランドでセパレータ事業を展開しています。
  • (3)
    こうした中、これまで培ってきた技術基盤や保有している設備能力を基にマーケティング活動を進めた結果、PEメンブレンの「膜厚」「孔径」「空隙率」を自在にコントロールできることや、メンブレンへの微粒子分散技術、異種ポリマーの多孔膜を両面にコーティングする技術などにより、液体フィルターとしての微粒子除去用途をはじめ、顧客ニーズに合わせてこれまでにない付加価値を提供できると判断し、このたび「MIRAIM」ブランドで高機能メンブレンを本格展開することとしました。

2.高機能メンブレン「MIRAIM」の概要

高機能メンブレン「MIRAIM」は、PEやアラミドを使用した精密薄膜・均一孔径多孔膜形成技術をベースとして、コーティング技術や多層化技術を組み合わせることにより、次の5つの特徴を有します。

  • 孔径 : 20nm(PEメンブレン最細孔)~3μmの間で自在に制御することができます。
    ※ 孔径3μmにおいては、不織布を超える防水高透湿性能を発揮します。
  • 空隙率 : 40%~90%まで自在に制御することができます。
  • 膜厚 : 4~200μmの間で自在に制御することができます。
    ※ 高強度PEを使用した場合は、同等膜厚で高い通液量を確保できます。
  • 粒子充填率 : PE重量比最大90%まで充填することができます。
  • 特殊機能 : 耐熱性、接着性、親水性などPEメンブレンに不足する機能を、顧客ニーズに合わせて柔軟に付与することができます。

これらの特徴から、「物質透過」「物質担持」「選択分離」といった機能性を発揮します。また、少量設計・少量生産に対応可能なため、これまで対応できなかった顧客ニーズにも柔軟に対応することができます。

電顕画像

3.今後の展開

  • (1)
    既に市場投入している液体フィルターとしての微粒子除去用途に加え、研磨クッションシートなどの電気電子部品用途において展開を進める他、優れた透湿防水性能を活かし、エネルギー素子分野などでセパレータ基材以外の用途に向けて展開していきます。
  • (2)
    また、当社は発展戦略の目指す方向として、事業や素材の「融合」「複合化」を掲げていますが、高機能素材とヘルスケアとの融合領域として、異物除去フィルターや細胞培地シートなどの用途開拓も強力に推進していきます。
  • (3)
    既に複数の基材やコーティング樹脂、分散粒子の技術開発に成功していますが、今後もさらに顧客ニーズに合わせた複合化技術の開発に取り組んでいきます。
  • (4)
    既に本格的に事業展開している革新的セパレータ「LIELSORT」に加え、高機能メンブレン「MIRAIM」を本格展開することにより、2020年には200億円の売上を目指します。
 
当件に関するお問い合わせ先
・報道関係のお問い合わせ
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 03-3506-4055
・その他のお問い合わせ
帝人株式会社 電池部材事業推進班 03-3506-4579
 

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