2015年12月 2日

鉄道台車用途での量産化に向けて

「SAMPE JAPAN 2015」にCFRP製バネを出展

帝人グループで炭素繊維・複合材料事業を展開している東邦テナックス株式会社(本社:東京都千代田区、社長:吉野 隆)は、2015年12月2日~4日に東京ビッグサイトで開催される先端材料技術協会主催の「SAMPE JAPAN 2015」に、川崎重工業株式会社(本社:神戸市中央区、社長:村山 滋、以下「川崎重工」)が開発した新世代台車「efWING(イーエフ ウィング)」を出展します。

新世代台車「efWING」

CFRP製バネ

東邦テナックスは、川崎重工と「efWING」に搭載されているCFRP製バネの量産化に向けた共同開発契約を締結し、同社への供給を開始しました。

川崎重工が開発した「efWING」は、これまで鋼製であった台車フレームの主構造にCFRPを採用し、台車フレームにサスペンション機能を持たせることでコイルバネを不要としました。台車フレームの主構造にCFRPが採用されるのは世界で初めてのことであり、「efWING」は、台車フレームとコイルバネの機能をCFRP製バネに集約した世界初の新世代鉄道車両用台車となります。また、このCFRP製バネを使用することで、従来に比べて台車重量を1車両あたり約900㎏軽量化することが可能となります。これにより、車両のランニングコストを低減し、CO2排出量の削減に貢献できます。さらに「efWING」は、従来の台車に比べて、輪重抜け(車輪1輪にかかる垂直方向の荷重が極端に小さくなること)を大幅に低減できる優れた安全性も有しています。

このCFRP製バネについては、川崎重工の開発に向けて、帝人グループとして当初より総力を挙げて取り組んでおり、2013年にその開発が完了し、実用化されたのを受けて、量産化に向けた共同開発契約の締結に至りました。当社は高機能炭素繊維の製造からCFRP製バネの製作に至るまでの一貫生産体制を構築し、帝人グループの総力を挙げてその量産化に取り組むこととなり、川崎重工の「efWING」のグローバル展開を強力に支援していきます。

帝人グループは、炭素繊維原糸から部品製造までの川上から川下に至る用途開発を強力に推進しています。原糸や中間材料の開発に留まらず、構造設計・デザイン・成形プロセスの開発などを含め、グループの総力を挙げて「未来の乗り物」にイノベーションと驚きを提供し、炭素繊維・複合材料事業のさらなる拡大を図っていきます。

【 帝人株式会社 炭素繊維・複合材料事業本部長 兼 東邦テナックス株式会社 社長  吉野 隆 のコメント 】

帝人グループでは、高機能炭素繊維の開発のみならず、川中・川下で勝負する「ダウンストリーム戦略」を強力に推進しています。革新的な鉄道車両用台車である「efWING」に使用されるCFRP製バネの量産化は、その「ダウンストリーム戦略」の大きな一歩であると考えており、これを契機として、帝人グループの総力を挙げて、川上から川下までの一貫生産体制の構築を進めていきます。

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