2016年1月18日

機能性大麦「BARLEYmax™」の独占共同開発について

帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:鈴木 純)は、豪州の食品ベンチャーであるThe Healthy Grain Pty Limited.(本社:豪州メルボルン、社長:ロバート・バーバリー)と、既に豪州では機能性大麦として販売されている「BARLEYmax」の日本における独占共同開発契約を昨年2月に締結し、開発に取り組んでいますが、本年よりさらに本格的に推進していくこととしました。

「BARLEYmax」は、豪州の食品・栄養研究機関であるオーストラリア連邦科学産業研究機構(本部:豪州キャンベラ、代表:ラリー・R・マーシャル)が機能性食物繊維として開発した非遺伝子組み換え大麦のスーパーフード*です。オーストラリア連邦科学産業研究機構は、アフリカの先住民に結腸ガンや直腸ガンのリスクが低いことから、その原因究明を進め、外皮を取り除かずに穀物を加熱調理し、それを冷ましてから食することで、より多くの難消化性でんぷん(レジスタントスターチ)が産生されていることに着目しました。そして、その研究により難消化性でんぷんが腸内細菌叢(腸内フローラ)の善玉菌の栄養源となり(プレバイオティック効果)、酪酸などの短鎖脂肪酸を産生し、腸内のpH値を下げて腸内環境を改善する働きをしていることを解明しました。オーストラリア連邦科学産業研究機構は、1998年からこの難消化性でんぷんを多く含む穀物の開発に取り組み、2009年にThe Healthy Grain Pty Limited.を設立して、「BARLEYmax」の販売を開始しています。

*スーパーフード : ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途を併せ持つもの。

近年、日本においても、大麦の機能性、特に水溶性食物繊維が豊富に含まれていることから、コレステロールの低下作用に伴う生活習慣病の予防効果に注目が集まっています。「BARLEYmax」は、一般の大麦に比べて2倍の水溶性食物繊維、4倍の難消化性でんぷんを含む「機能性大麦」として、既に豪州ではシリアルやパン、オートミールの原料として採用され、広く知られています。
 

 【食物繊維含有量比較】

 【穀物繊維コンプレックス(イメージ)】

帝人は、長年培ってきたポリマー解析技術や、ヘルスケア領域におけるエビデンス評価の知見などを活用することにより、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の間に難消化性でんぷんを抱え込む構造である「BARLEYmax」が、「大腸の奥」と言われる下行結腸の先にまで難消化性でんぷんを届け、「大腸の奥」で短鎖脂肪酸の産生に寄与しているという示唆を得ています。この示唆に基づき、今後、本格的に機能性食品素材の開発に取り組んでいきます。

 

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