2016年5月23日

難燃性と透明性・着色性を両立

新規リン系難燃剤のマスターバッチタイプを開発

帝人株式会社(本社:大阪市中央区、社長:鈴木 純)は、ノンハロゲン対応で様々な樹脂に適用可能なリン系難燃剤「ファイヤガードFCX-210」(以下、FCX-210)について、このたびマスターバッチタイプ*を開発しました。
これにより、樹脂だけでなく、繊維に対しても難燃性を付与できるため、高い難燃性を求められるインテリア用途などに向けて市場拡大が可能となります。
* マスターバッチタイプ: 粉状の「FCX-210」とポリマーを混ぜて、加工しやすい粒状に固形化したもの。

1.開発の背景

  • (1)当社は2013年に、顧客のニーズが極めて高いノンハロゲンに対応し、かつ一般的なリン系難燃剤では難燃効果を付与することが難しい様々な樹脂に対して、少量で高い効果付与が可能な新規リン系難燃剤「FCX-210」を開発しました。
  • (2)そして、2014年には台湾の化学メーカーによるOEM生産を開始し、エレクトロニクス市場や自動車市場の射出成形用途を中心に展開してきました。
  • (3)樹脂に難燃性を付与する場合、一般的に粉状の「FCX-210」を添加しますが、これに対して繊維に難燃性を付与する場合は、製造設備により粉状の難燃剤を添加できない場合があるため、予め繊維原料に「FCX-210」を混ぜることで設備の制約を受けないマスターバッチタイプの開発が強く求められていました。
  • (4)さらに、粉状の難燃剤では繊維に付与する難燃性の調整が難しいため、必要な難燃性に応じて調整が容易なマスターバッチタイプが求められていました。

2.「FCX-210」マスターバッチタイプについて

  • (1)本製品は、「FCX-210」の優れた特長を維持したままマスターバッチ化したものです。マスターバッチタイプの難燃剤としては世界最高レベルの透明性を有するため、繊維を着色する際に難燃剤固有の色の影響がありません。
  • (2)一般的なリン系難燃剤と異なり、水に溶けないため排水処理が容易です。
  • (3)高い難燃性を求められるカーテン、カーペット、壁紙など、インテリア用途への市場拡大に向けて既に一部の顧客にサンプル出荷を開始しており、「FCX-210」として2020年度に20億円の売上を目指しています。

 

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