2017年5月29日

簡単施工の不燃シート製防煙たれ壁ユニット

「かるかべ™」の開発と販売展開

帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:日光 信二)は、このたび不燃シート製の防煙たれ壁ユニット「かるかべ」を開発しました。今後、大型商業施設などの施工を請け負う、ガラス施工をはじめとする内装施工会社に向けて販売展開していきます。

1.開発の背景

  1. (1)
    防煙たれ壁は、建築基準法で定められた防煙区画を構成する防煙壁のことで、火災時に発生する煙が廊下や上層階へ流動するのを一時的に遮断し、避難に必要な時間を確保するために用いられます。
  2. (2)
    防煙たれ壁には主として編入りガラス製と不燃シート製がありますが、熊本地震以降、割れて落ちるガラス製に対し、軽量で割れにくく、万一割れても飛散しないなどの特長を持つ不燃シート製の防煙たれ壁の需要が急速に増加しています。
  3. (3)
    その一方で、不燃シート製の防煙たれ壁は設置時にたるみやしわができやすく、特殊な技能が必要とされてきました。また、経年使用によってたるみが発生することもあり、容易に調整ができるユニットの開発が求められていました。

2.「かるかべ™」の概要

  1. (1)
    このたび開発した「かるかべ」は、国土交通大臣認定のグラスファイバー製の不燃シートを使用し、アルミフレームでユニット化した製品です。
  2. (2)
    重量はガラス製に比べて約10分の1と軽量で、透光率は90%以上と、ガラス製とほぼ同等の透明性を実現しています。
  3. (3)
    特許を取得している「テンション調整ホール」や「衝撃吸収バネ」により、設置現場において簡便な方法でたるみやしわを調整することができ、施工手順書により簡単に取り付けることができる、これまでにない製品です。
  4. (4)
    「かるかべ」には次の2種類のタイプがあります。
    ■テンションタイプ
    災害時に、動いた天井の変位を天井と柱の隙間で吸収するため、安全性に優れた「衝撃吸収バネ」(特許第5751943号)を両サイドに装着した構造となっています。現場でシートをセッティングし、両端部からシートを引っ張ってテンションを与えます。
    ■パネルタイプ
    天井にレールを取り付けて、シートが張られたパネルを設置していく構造です。万一のシートの弛みやユニットのサイズ変更に対しても、「テンション調整ホール」(特許第5824781号)を調節することにより、現場で追加部品なく対応することができます。
「かるかべ」パネルタイプの設置例

3.今後の展開

  1. (1)
    今後、宿泊施設や大型商業施設の建築需要が本格化していく中、帝人フロンティアは、より安心・安全な暮らしを提供する災害対策ソリューションとして、「かるかべ」を本格的に販売展開し、2017年度には1億円、2020年度には3億円の売上を目指します。
  2. (2)
    自社で展開する超軽量天井材「かるてん」*とともに、今後の超高齢化社会や、巨大地震発生時の同時多発火災などの対策に向けて、顧客に対する積極的なソリューション提案を進め、安心・安全な社会づくりに貢献していきます。
    *「かるてん」: 自社のポリエステル製タテ型不織布「V-Lap」を基材とする不燃軽量天井材。従来の天井材に比べて柔らかく、重さが約1/10と軽量であるため、万一、天井が落下しても、被害を最小限に抑えることができる。また、吸音性能や断熱性能に優れ、建築基準法で定められた不燃材料の規定にも適合している。

 

  • 当件に関するお問い合わせ先
    • 報道関係のお問い合わせ先
      帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 03-3506-4055
    • 製品に関するお問い合わせ先
      帝人フロンティア株式会社 大阪キャンバス資材課 06-6233-3154
       

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