公益財団法人帝人奨学会は、昭和28(1953)年 6月の帝人株式会社の創立35周年記念育英事業を端緒に、日本における化学繊維工業のパイオニアであり、帝人株式会社の創業メンバーである久村清太氏の偉業を記念して、昭和29(1954)年 7月に財団法人として創設されました。留学生を含む国内の大学への奨学金の貸与を主事業としており、平成22(2010)年には海外での奨学金事業もはじめました。
これまでにノーベル賞受賞者を含む、約1,600名の方々が奨学金を受け大学研究機関や民間企業で活躍されています。
■本奨学金の特色
- 修士課程8万円/月、博士課程10万円/月を貸与(他奨学金との併給が可能)
外国人留学生の場合は、修士課程 5万円/月 博士課程6万円/月 を給付。 - 卒業後、帝人奨学会指定の大学や研究機関等で学術研究活動に所定期間(※)
従事した場合には、返還が免除されます。 (※ 所定期間: 貸与期間の2倍の期間) - 修士課程の帝人久村奨学生が引き続き博士課程でも帝人久村奨学金の貸与を希望する場合は、選考過程の一部が免除となります。(給付は対象外)
- 経済的困窮度よりも、成績・研究に対する熱意や取り組み内容を重視します。
- 本奨学金を受給したことによる帝人グループ各社への入社等その他の付帯義務はありません。
- 在学中に海外へ留学する場合は、正規の修業期間を上限として貸与・給付を継続します。
公益財団法人帝人奨学会は、中国において奨学金制度を創設し、奨学金給付事業を平成22(2010)年より行っております。目的は、中国での科学技術の振興と優秀な学生の学業支援です。中国を代表する北京大学、清華大学、復旦大学、上海交通大学の技術系修士課程在籍者に対して、各大学9名ずつ毎年計36名に奨学金給付を行っています。奨学金の返還義務は設けず、1 人当たり年間8,000 元(約15 万円)を給付しています。
帝人グループとしては、これまでも中国をはじめとするアジア地域の科学技術の振興のため、「東京工業大学と清華大学の学術連携支援」「南通帝人有限公司による上海市慈善基金会を通じた高校生への奨学金提供」などの活動に取り組んでいます。
