マネジメント体制と推進活動
サステナビリティ管掌メッセージ
帝人グループは100年以上前の創業時、当時非常に高価であった絹を多くの方に使っていただけるようにと、人造絹糸(レーヨン)の研究を行い国内生産に成功しました。以来、社会にとって本当に必要とされるものを提供することでその存在を認められ、今日まで事業を継続してきました。その考え方は現在も変わらずに帝人グループの中に継承されています。帝人グループのパーパス「Pioneering solutions together for a healthy planet」は、地球環境とそこに暮らすあらゆる生命の健やかさを守り続けるために必要なソリューションの提供を目指していくという、私たちのサステナビリティに対する想いにもつながっています。
帝人グループでは、2025年12月に新たにサステナビリティ方針「私たちは、地球環境と社会に価値を還元し、持続可能なHealthy Planetの実現に貢献します。」を定めました。この方針は、事業を通じて地球環境と社会に価値を還元し、パーパスで掲げる「Healthy Planet」の実現を目指す姿勢を示しており、社会価値と経済価値を両立・創出する事業活動を通じて、地球環境・社会の持続可能性と、帝人グループの持続可能性を同時に高めることを目指しています。
こうした考えのもと、帝人グループは地球環境や社会問題をはじめとするサステナビリティを巡る課題について、当社の強み・機会、リスク等を整理したうえで、優先的に取り組む5つの重要課題を特定しています。事業活動を通じてお客様やパートナー企業等、様々なステークホルダーと一緒に顧客課題解決に貢献することで、これらの重要課題の解決に繋げ、地球環境や社会への価値を創出すると共に、私たちが目指す長期ビジョンの実現に向けて前進していきたいと考えています。
帝人グループ執行役員 サステナビリティ管掌
兼 コーポレート・セクレタリー
藤井 美保
サステナビリティに関する考え方および取り組み
帝人グループは、パーパス「Pioneering solutions together for a healthy planet」のもと、サステナビリティ方針「私たちは、地球環境と社会に価値を還元し、持続可能なHealthy Planetの実現に貢献します。」を定め、社会のサステナビリティと帝人グループのサステナビリティを同時に高めながら、地球環境とそこに暮らすあらゆる生命が健やかな「Healthy Planet」の実現を目指しています。またサステナビリティ方針のもと、社会・環境問題をはじめとするサステナビリティに関わる課題から、自社にとっての機会とリスクを整理し、重要課題(4つの重要社会課題と1つの重要経営課題)を特定しています。さらに、それぞれの重要課題にKPIを設定し、事業活動の中で施策を推進しています。
| 重要社会課題 |
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| 重要経営課題 |
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マネジメント体制
サステナビリティに関する活動の責任者として、サステナビリティ管掌を定め、取締役会の指示・監督のもと、事業と一体化したサステナビリティの取り組みを推進しています。サステナビリティに関する方針や重要課題は、取締役会における決議事項であり、それらの方針に沿ったサステナビリティの取り組みは、執行側で管理指標も設定して進め、その対応状況については、適宜、CEOまたはサステナビリティ管掌から取締役会に報告され議論を行っています。さらに、サステナビリティに関する課題に迅速かつ適確に対応するため、CEOの下に「サステナビリティ・コミティー」を新たに設置し、サステナビリティに関する方針の検討や推進に取り組んでいきます。

推進活動
持続可能な社会の実現に向け、帝人グループにとっての機会とリスクを整理し、持続可能な経営基盤を確立してサステナビリティの取り組みを推進しています。サステナビリティの取り組みをグループ全体で統合的、効率的に進めるため、サステナビリティ管掌のもと、重要なサステナビリティに関する課題ごとに主管部署・担当組織を定め、中長期および単年度の計画(Plan)を立てることで、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action)のPDCAサイクルを回し、継続的な改善・向上を図っています。
サステナビリティの社内浸透
社内コミュニケーションプラットフォームでの情報発信
階層別研修にて新入社員・管理職に対して、サステナビリティに関する講義を行うほか、帝人グループ全社員が利用できるコミュニケーションプラットフォームであるTeijin HUBにおいて、サステナビリティに関するコンテンツを随時配信し、社内浸透を進めています。2024年度は「マテリアリティと非財務KPI」などについて配信を行いました。
Envision Racing Formula E Teamへの協賛活動
Envision Racingは、「Race Against Climate Change(地球温暖化に挑むレース)」をミッションとして掲げ、EVや再生可能エネルギーの普及を推進し、カーボン・ニュートラル認証を受けた最初のチームです。このようなチームビジョンや活動に共感し、「気候変動の緩和と適応」に向けた帝人グループの企業姿勢を、グローバルに幅広いステークホルダーへ伝えることに加え、環境負荷低減に資する自社の技術や製品の自動車業界における認知拡大を目指し、2020年に支援を開始しました。2025年5月にはEnvision Racing Formula E Teamと共同で、環境啓発イベント「Race Against Climate Change Tokyo」を開催し、サーキュラーエコノミーのビジョンや実現に向けた機会や課題等について議論を行い、お客様を中心に、メディア関係者や社員含め、約200名にご来場いただきました。
行動規範ビデオ
帝人グループおよびその役員・社員は、行動規範を全世界で共有しています。社員一人ひとりが行動規範への理解を深め、日常の行動、態度に浸透させるため、教育用コンテンツのビデオを作成し、帝人グループが展開する全地域・国の言語による字幕を付けて、全グループ会社に発信しています。
ダイバーシティ意識啓発冊子「together」
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンは経営戦略の一つとして推進しており、従業員へのダイバーシティ意識啓発のため、2002年から冊子「together」を毎年発行しています。
ステークホルダーとのコミュニケーション
帝人グループは、コーポレート・ガバナンスの基本的な考え方として、株主への責任を果たすとともに、従業員、顧客、地域社会をはじめとするステークホルダーに対する責任を重視しています。また、行動規範に基づき、さまざまなステークホルダーの意見や要望を踏まえ、誠実な対話を通じたコミュニケーションに努めています。
株主・投資家
取り組みの概要
国内外の株主・投資家との信頼関係構築に向けて、対話にはCEOをはじめとする経営幹部や関係部門が参画し、会社をより知っていただくための活動と、経営に反映していくため株主・投資家の声をお聴きする活動に努めています。
コミュニケーション例
- 決算説明会、事業説明会、ESG説明会
- 個別面談(海外IR、株主面談、統合報告書面談)
- 個人株主向け経営説明会
- 個人株主向け製品展示施設見学会
顧客
取り組みの概要
安心してご使用いただける製品・サービスの提供を基本に、対面およびオンラインのさまざまな接点を通じて情報提供や意見交換を行い、顧客の課題や声に寄り添い、それらを自社の取組みに反映することで、長期的な信頼関係の構築に努めています。
コミュニケーション例
- 展示会や各種イベントでの情報提供や意見交換
- 企業サイトや公式SNSを通じた情報提供およびお問い合わせ対応
- 営業担当者等による直接的な顧客対応・対話
- 顧客満足度調査を通じたフィードバックの収集・把握
取引先
取り組みの概要
購買・調達に関する方針や、準拠をお願いするガイドライン類の周知に加え、取り組み状況の確認、改善や意識啓発に向けたフォロー、通報・相談への真摯な対応を通じて、取引先と健全な信頼関係を築くことで、持続可能な購買・調達に努めています。
コミュニケーション例
- 展示会や各種イベントでの情報提供や意見交換
- 企業サイト等を通じたガイドライン類の周知および準拠のお願い
- CSR調達アンケートを用いた取引先調査
- 取引先のCSR意識啓発に向けたサプライチェーンセミナー
- 帝人の通報受付窓口および帝人フロンティアのサプライヤーホットラインを通じた通報・相談受付
患者さん・医療関係者
取り組みの概要
患者さんのご自宅等でお困り事に直接寄り添う帝人だからこそ聴ける声を大切にし、さまざまなかたちによるサポートや、製品・サービスの創出に努めています。また、医療関係者の皆さまと、研究開発から上市後までのあらゆるフェーズで丁寧にコミュニケーションを図りながら、新製品やサービスの価値向上、適正使用情報の提供等に取り組んでいます。
コミュニケーション例
- 適正使用情報の提供
- 研究開発から上市後における医療関係者との意見交換・連携
- 居宅訪問による療養サポート
- カスタマーセンターを通じたお問い合わせ対応およびフォローコール
- 全国拠点網による緊急時や災害時のサポート
地域社会
取り組みの概要
事業を展開する地域社会と誠実な対話や交流を重ね、共生と発展に向けた取り組みを行っています。
コミュニケーション例
- 地域イベントへの参加等を通じた交流
- 協賛や清掃活動等の社会貢献活動を通じた交流
行政・業界団体
取り組みの概要
行政機関や業界団体と連携し、政策や業界ルール等の様々な枠組みへの提言を通じて社会課題の解決および国際社会の持続的な発展への貢献に努めています。
コミュニケーション例
- 行政関連の各種委員会・協議会等への参画
- 業界団体を通じた提言・ルール形成への関与
従業員
取り組みの概要
安全な労働環境の整備とウェルビーイング向上に取り組むとともに、従業員が主体的にキャリアを描き、能力を発揮できる環境づくりを進めています。また、組織の実行力を高めるには従業員とのエンゲージメント向上が不可欠と考え、パーパスを軸とした双方向のコミュニケーションに努めています。
コミュニケーション例
- 労使協議での職場環境や労働条件についての協議
- 各種研修・面談実施によるキャリア開発支援
- サーベイを通じた従業員エンゲージメント状況の把握
- パーパスワークショップやタウンホールミーティングでの経営層と従業員の直接対話
- イントラネット、社内報、社内SNSを通じた情報共有
- 内部通報制度を通じた通報・相談への対応







