株主・投資家情報

CEOメッセージ

株主・投資家の皆様へ

はじめに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方とそのご家族の皆様に対して、心よりお見舞い申し上げます。また、最前線で困難に立ち向かわれ、日々ご尽力されている関係者の皆様に敬意を表し、深く感謝を申し上げます。

2020年度は、COVID-19のグローバルレベルでの拡大により不確実性が大きく増し、世界中の人々の行動が制限される等、社会経済活動に甚大な影響がもたらされました。こうした危機的な社会状況のなか、帝人グループでは、従業員、直接のお客様、お取引先様をはじめとするステークホルダーの皆様の安全を最優先としながら、ヘルスケア等のエッセンシャルビジネス(社会において必要不可欠な事業)において、細心の注意を払って事業活動を継続してまいりました。また、社会的要請に応えるために、医療機関での需要が急拡大した医療用ガウンを迅速かつ大量にお届けするなど、帝人グループが有する製品・サービス・ノウハウ、グローバルネットワークを最大限に活用した取り組みも精力的に行ってまいりました。

当社の事業環境は、中期経営計画2020-2022「ALWAYS EVOLVING」策定時から大きく変化しています。しかし、当社が取り組むマテリアリティ「気候変動の緩和と適応」「サーキュラーエコノミーの実現」「人と地域社会の安心・安全の確保」「人々の健康で快適な暮らしの実現」には変わりはなく、持続可能な社会の実現に向け、長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」への歩みをゆるめることなく進めています。

マテリアル事業領域では、COVID-19による航空機需要の大幅減少により炭素繊維事業の収益計画の見直しを余儀なくされましたが、自動車関連市場の順調な回復や「グリーンリカバリー」 の潮流の中、モビリティにおける高機能・軽量化素材へのニーズを捉え、着実に取り組みを進めています。また、カーボンニュートラルの実現に向け、事業活動に伴う環境、社会への負の影響を最小化する取り組みを進めると同時に、環境リスクを事業機会と捉えて、価値を創造してまいります。ヘルスケア事業領域では、COVID-19感染リスクによる受診や入院控えにより、地域包括医療やオンライン医療サービスへの期待が益々高まる中、事業の収益基盤強化のための大型投資を進め、ITやデータを活用した健康管理ソリューションへの取り組みを加速しています。また、当社グループが持つヘルスケア/マテリアル/エンジニアの技術基盤の融合による新事業創出にも着手しています。

持続的成長のためにはイノベーション創出が不可欠です。帝人グループでは社内・社外での協創プロジェクトを推進するとともに、イノベーションを生み出す企業文化を醸成するべく、ダイバーシティ&インクルージョンに一層の力を入れていきます。

帝人グループは2018年に創立100周年を迎えました。今後もたゆまぬ努力と挑戦を続け、地球を支える「環境価値ソリューション」、社会を支える「安心・安全・防災ソリューション」、人を支える「少子高齢化・健康志向ソリューション」を提供することで、次の100年も「未来の社会を支える会社」であり続けることを目指してまいります。

株主・投資家の皆様には、変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。

2021年5月11日

代表取締役社長執行役員CEO

鈴木 純