高機能繊維とセンシング技術を融合したウェアラブルソリューション

「MATOUS(マトウス)」の展開を開始

帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:日光 信二)は、高機能繊維とセンシング技術との融合により、ウェア、センシング、アプリケーションを一体とした総合的なウェアラブルソリューションを「MATOUS(マトウス)」ブランドとして展開していくこととしました。
このたび、同ブランドとして2種の新製品を開発し、モーションセンシング製品を「MATOUS MS」、バイタルセンシング製品を「MATOUS VS」としてテスト販売を開始します。なお、1月16日から18日に東京ビッグサイトで開催される「第5回 ウェアラブルEXPO」において新製品サンプルを展示予定です。(ブースNo.:西ホール W14-8)

背景

  1. 1.スポーツやトレーニングの分野では、計画を立てて(Plan)、実行し(Do)、自分の動きや正しい動きを可視化することで(Check)、改善向上を図る(Action) PDCAサイクルが望まれており、安全かつ効率的なプレーやトレーニングのために運動時の動きや心拍、活動量をデータとして可視化し、反映させる必要性が高まっています。
  2. 2.また、少子高齢化が進む中で、高度熟練技能者の技能の維持・継承や、作業中の安全確保の重要性は一層高まっており、社会的な課題となっています。
  3. 3.こうした中、帝人フロンティアは高機能繊維とセンシング技術を融合させた製品の開発を進めていましたが、このたびスポーツ・トレーニング分野で2種の新製品開発に成功し、「MATOUS」ブランドとしてテスト販売を開始することとしました。

「MATOUS」について

「MATOUS」には、まとう(衣服を身につける)、Smart(賢い)、Sensing(測定)、Solution(解決)を融合させる意味を込めています。IoT化の加速やデータ活用が進む今後の社会のニーズに対応する製品やサービスの開発を進め、新たなソリューションを創出していきます。このたび開発し、テスト販売を開始する製品は次のとおりです。

  1. 1.「MATOUS MS(マトウス エムエス)」

    高精度に人の動きを捉えるモーションセンシング技術と、滑り止め性能に優れる超極細繊維「ナノフロント」を複合化したセンシングウェアに、着用時の動きと、正しい動きの誤差を可視化するアルゴリズムを付与したコーチングアプリケーションです。各種スポーツ技術の向上に貢献するだけでなく、将来的には視覚的なデータを基に、労働現場での高度熟練技能者の技能継承や、リハビリ現場での効果的なサポートなど、幅広い分野での応用が可能となります。

  2. 2.「MATOUS VS(マトウス ブイエス)」

    超極細繊維「ナノフロント」とバイタルセンシング技術を融合させ、運動時に発生するウェアと体の擦れによって発生するノイズを極小化させることにより、心電や心拍、運動量を高精度に、連続的にセンシングして可視化できるバイタルセンシングです。心拍と運動量を同時に測定することにより、スポーツおよびトレーニング時のチームマネジメントや、労働現場での作業中の熱中症などの予見など、様々な分野で応用が可能です。

    「MATOUS MS(マトウス エムエス)」「MATOUS VS(マトウス ブイエス)」には超極細繊維「ナノフロント」を使用し、その高いグリップ力によりセンシング部位のずれや振動を防止し、高精度の計測を実現しました。今後は、スポーツアウトドア向けテキスタイル「デルタ」やストレッチ性とソフトな風合いを特長とする「ソロテックス」などの快適機能素材を使用したウェア開発も予定しています。

今後の展開

帝人フロンティアグループは、今まで培ってきた繊維関連技術と新たなセンシング技術を融合させ、社会が求める新たな価値を提供し続けていきます。2019年以降、具体的な取り組みを進め、スポーツ・トレーニング分野や労働分野をはじめとする幅広い分野で製品評価、テスト販売を展開して、2025年には売上300億円を目指します。


当件に関するお問い合わせ先

帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部
03-3506-4055

掲載されている情報は、発表日現在のものです。
その後、内容が変更になっている場合がありますので、あらかじめご了承下さい。