サステナビリティ

マテリアリティ1 気候変動の緩和と適応

帝人グループは、CO2排出量削減と社会の脱炭素化に向けた製品やサービスを提供し、気候変動の緩和と適応に貢献します。

気候変動は国際社会や経済に大きな影響をもたらし、自然災害のリスクを高めます。「未来の社会を支える会社」になることを目指す帝人グループにとっても事業基盤の存続に関わる大きな問題です。そのため、「気候変動の緩和と適応」をマテリアリティとして掲げています。

省エネルギー化によって温室効果ガス排出量を大幅に削減すること、脱炭素社会に向けてクリーンエネルギーへ代替していくこと――これらの実現には、事業を通じて貢献するとともに、調達・生産・輸送などでの取り組みも不可欠です。帝人グループは製品や技術によって「モビリティの軽量化、効率化」「クリーンエネルギーの普及」に貢献しながら、自らも努力を続けていきます。また、自然災害発生時の被害低減と迅速な復旧にも貢献していきます。

環境価値ソリューション(軽量化等気候変動の緩和)

帝人グループの熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)製品がゼネラルモーターズのピックアップトラックに採用

私たちは今、かつて経験したことのないような気候の激しい変化に直面しています。気候変動の原因である温室効果ガスの排出削減と吸収の対策が緩和策として求められています。帝人グループは、CO2排出量削減に寄与する「モビリティの軽量化・電動化に役立つ高機能素材・部材」の提供、社会の脱炭素化に向けた「水素社会インフラに不可欠な製品」の提供によって、気候変動の緩和に貢献します。

安心・安全・防災ソリューション(気候変動への適応)

長期耐久性とクリープ強度に優れた雨水貯留槽を開発・提供

気候変動によって豪雨や洪水、熱波などによる自然災害の頻度が高まってきています。

帝人グループでは、「雨水貯蔵ブロック」の提供や、高耐久素材とIoT活用による「自然災害被害の軽減・迅速な復旧」を支える製品・サービスの提供によって、気候変動への適応に貢献します。

事業活動に伴う温室効果ガス排出削減

帝人グループは、2030年度までの早い段階で、「CO2削減貢献量」をグループ全体およびサプライチェーン川上における「CO2総排出量」以上にすることを目指しています。

事業活動に伴うCO2排出量削減に向けては、ネットゼロ実現に向けた取り組みを加速するため、2021年7月にスコープ1・2削減目標を引き上げるとともに、スコープ3削減目標を新たに設定しました。

今後は、事業成長と温室効果ガス排出のデカップリングを進め、自社グループCO2排出量(スコープ1+2)を2030年度までに2018年度比30%削減し、2050年度までに実質ゼロを実現します。また、サプライチェーンCO2排出量(スコープ3)を2030年度までに2018年度比15%削減します。

気候変動関連イニシアティブへの参画