ミドリ安全が展開する製品ラインアップを拡充
超極細繊維を使用した新たな耐切創性手袋の開発
帝人フロンティア株式会社(本社:大阪市北区、社長:日光 信二)は、安全衛生に関連する用品や機材の製造・販売を手がけるミドリ安全株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:松村 不二夫)と共同で、外部接触面に超極細繊維「ナノフロント」を使用することにより、すべりにくさと異物混入防止性を両立した新タイプの耐切創性手袋「カットガード 132NF(エヌエフ)」を開発しました。ミドリ安全は、6月3日よりこの製品の販売を開始します。
開発の背景
- 1.自動車、精密機械、食品加工などの工場や、設備のメンテナンス、建設などの作業現場では、切創事故の防止を目的として耐切創性手袋が広く使用されていますが、その中にあって近年は、特に作業性の向上や異物混入リスクの排除などの機能も兼ね備えたものが求められています。
- 2.従来、耐切創性手袋には、すべり止め効果を目的に手のひら部分をウレタン樹脂で覆ったコーティングタイプ、および使い捨て手袋の下に着用する想定でウレタン樹脂を使用しないノンコーティングタイプがあります。
- 3.しかし、コーティングタイプはすべり止め効果に優れるものの、ウレタン樹脂が剥がれ落ちて異物混入につながる、手袋の厚みにより作業効率が落ちるなどの問題がありました。一方、ノンコーティングタイプには、すべり止め効果がないため作業がしづらい、使い捨て手袋の下に着用する際に手袋内でずれが生じてしまうなどの問題がありました。
- 4.こうした中、ミドリ安全は自社展開する耐切創性手袋に、ウレタン樹脂を使用することなくすべり止め効果を付与すべく、帝人フロンティアと共に検討を重ね、結果、外部接触面に超極細繊維「ナノフロント」を使用することで、すべり止め効果と異物混入防止性を両立した「カットガード 132NF」の開発に成功しました。
「カットガード 132NF」の特長
- 1.高い摩擦力によるすべり止め効果 「ナノフロント」を使用した生地の表面にはナノサイズの凹凸があり、これにより通常の繊維生地に比べて表面積が大きくなることから、高い摩擦力を発揮します。そのため「ナノフロント」を用いた「カットガード 132NF」は、コーティングタイプの手袋と同様のすべり止め効果や作業性が得られ、その効果は水を扱う状況においても持続します。
- 2.異物混入のリスクを排除 「カットガード 132NF」は、ノンコーティングタイプであるため異物混入防止性が高く、精密機械や食品加工などの生産現場においても、ウレタン樹脂が混入する心配がありません。
- 3.使い捨て手袋の下に着用して使用可能 「ナノフロント」を使用した生地は手袋に厚みができないため、使い捨て手袋の下に着用して使用することが可能です。また、すべり止め効果に優れることから、重ねて着用する際も手袋内でずれが生じづらいという特徴があります。
「カットガード 132NF」の仕様
- 1.素材:ポリエステル(「ナノフロント」)、ポリエチレン繊維、ポリウレタン、ゴム
- 2.サイズ:S、M、L、LL
- 3.カラー:【本体】水色 【リスト部分】サイズにより、S:白色、M:緑色、L:灰色、LL:黄色
- 4.価格(標準価格):750円/1双(税別)
販売目標
2019年度:30百万円(上代)
2020年度:50百万円(上代)
当件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部
03-3506-4055
その他のお問い合わせ先
帝人フロンティア株式会社 機能資材第二部 機能不織布・製品課
06-6233-3960