世界初!一次構造材にCFRTPを使用した軽量機体

JAL向けの「A350XWB」機体が初飛来

帝人株式会社が開発した、炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板「テナックス TPCL」(TPCL:ThermoPlastic Consolidated Laminates)を使用したエアバス社の最新鋭中型機「A350XWB(エクストラ・ワイド・ボディ)」が、6月11日に日本航空株式会社(以下「JAL」)に納入され、14日に羽田空港に初飛来しました。

A350XWB


当社は、このたびJALに納入された「A350XWB」をはじめ、エアバス社製の航空機材に向けて30年以上にわたり炭素繊維「テナックス」を供給しているトップサプライヤーです。「A350XWB」向けには2014年5月に、「テナックス TPCL」が熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)として世界で初めて、エアバス社製の航空機の一次構造材に採用されました。「テナックス TPCL」は、耐衝撃性や耐摩耗性に優れるPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を使用したCFRTPで、当社の欧州拠点である独・Teijin Carbon Europe GmbHで製造されています。


当社は、未来の最新鋭航空機に向けたソリューションとして、炭素繊維原糸から織物基材、熱可塑性および熱硬化性樹脂を使用した中間材料などの用途開発やラインナップ拡充、およびこれらを活用した市場展開を強力に推進しています。今後もマーケットリーダーとして、川上から川下までのソリューション提案力を一層強化するとともに、環境規制の強化に伴う低燃費化の要請に応える「軽くて、強い」高機能素材の拡大展開を図ります。



当件に関するお問い合わせ先

帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部
03-3506-4055

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