サステナビリティ

CSR管掌メッセージ

持続可能な社会の実現に向けて

取締役常務執行役員
CSR管掌
小山 俊也

近年、持続性という言葉を新聞紙面などで見ない日はないと感じています。でも少し違和感を覚えるのは、主語がなく使われている例が多いことです。「何」を持続しなければいけないのでしょうか? 私なりに考えると、私たちが身を置いているこの「社会」だと思います。では、この社会の持続性とは何が原点になるのでしょう。

欧州のCSRの原点は1990年代の若年層の失業問題であるそうです。そのまま放置しておけば、ヨーロッパ社会が持続できないということで、政府のみならず、企業を巻き込んでこの失業問題に対処してきたようです。そして、人は一人ひとり社会にとって欠くべからざる資産であって、企業は社会の資産を預かる以上、それに応じた責任を引き受けたわけです。人を教育・訓練し、そして価値を形成してもらう。従って、「社会」の持続性には「人権」というものが必ず根底にあると考えます。

人権以外にもサプライヤーが持続的でないと、私たちの事業は成り立たちません。さらにモノ、サービスを提供するにあたり、人に有害であることは許されません。また、その提供物を作り出し、お客様のもとに届けるまでに多くのCO2を排出してしまっては、気候変動の片棒を担ぐことになります。

このように、社会が持続するためには、多面的な課題を一つひとつ解きほぐしていく、地道な活動が必要です。私たち帝人グループは、会社の理念であるQOLの向上を図るために、日夜この課題に挑戦し続け、社会の持続性に貢献していきます。