航空機づくりを変える、
炭素繊維ソリューション

変革期をむかえた
航空機づくり

近年LCC(格安航空会社)の隆盛によって航空会社の数が増え、私たちにとって世界はますます身近なものとなりました。その一方で航空機の需要は増大し、航空機メーカーはより多く機体を製造することが求められています。また世界的な環境規制の厳格化にともない、航空業界においても、燃費向上のため軽量化が大きな課題となっています。

炭素繊維は未来への翼

テイジンは軽くて強い炭素繊維を用いたソリューションで、これらの課題に応えます。フィラメントから中間材料、そして複合材料に至る多様なラインアップで、航空機メーカーのさまざまな仕様に最適なソリューションを提供するとともに、熱可塑性CFRP(炭素繊維複合材料)のパイオニアとして培った技術力を生かし、航空機づくりの革新に寄与していきます。

化学は空を変えていく

©Vietnam Airlines

炭素繊維織シートに、熱可塑性樹脂をしみこませて硬化させた複合材料。高度な技術が要求されるこの分野に、テイジンは炭素繊維メーカーとしていち早く取り組み、その確かな技術力からエアバス社製A350XWBの一次構造材(骨格部材)に採用されました。熱可塑性CFRPのリーディングカンパニーとして、豊富なラインアップを強みに顧客のさまざまなニーズに応えています。

加熱することで硬化させて成形する「熱硬化性CFRP」。従来の航空機に用いられているこの技術にも、テイジンは革新を起こしています。昨今の航空機メーカーが課題とする「製造工程の簡略化」や「さらに高次元での耐熱性」を実現すべく、これまでには考えられなかった製造方法や、エンジン部品に適応可能な材料の開発など、航空機づくりを変える新たなチャレンジを続けています。

鉄の4分の1の軽さながら10倍の強度をもつ炭素繊維。熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂と組み合わせ、複合成形材料の特性を大幅に改良することが可能です。テイジンは、航空機メーカーに30年以上にわたって炭素繊維を供給しており、HondaJetの小型ビジネスジェットをはじめ、エアバス社の小型機A220や超大型機A380の指定原糸として採用されています。

炭素繊維の中間材料として製造される耐炎繊維。航空機用のブレーキ材は、この「パイロメックス」を用いて製造されています。近年、航空機の需要が増大しブレーキ材のニーズも急速に高まる中で、すぐれた耐炎性を有すると同時に環境要件も満たす「パイロメックス」は、航空機メーカーから確かな評価を得ています。

樹脂窓が提供する、
新たなドライビング体験

自動車窓はガラス製から
樹脂製へ

近年自動車業界では、燃費向上に向けた車体軽量化への取り組みとして、ガラス窓から樹脂窓への転換が進んでいます。こうした中、ガラスの2分の1の軽さと200倍の耐衝撃性をもつポリカーボネート(PC)樹脂は、軽量化に貢献する新たな素材として注目されています。一方で、PC樹脂にはガラスに比べ耐摩耗性が低く、紫外線などにより変色しやすいという難点もありました。

世界初の樹脂製
フロントウィンドウ

これらの課題を解決するため、テイジンはPC樹脂に高い耐候性とガラス並みの耐摩耗性を付与する技術を開発し、大型樹脂窓や複雑な曲面の窓への対応も可能にしました。こうして生み出された樹脂窓は、国内の新たな保安基準のみならず、欧米で求められる耐摩耗性をも満たし、樹脂窓として世界で初めて市販車のフロントウィンドウに採用されました。

ガラス代替の枠を越える
樹脂窓の付加価値

テイジンの技術が結集したPC樹脂製フロントウィンドウは、ガラス窓を支える支柱が不要なため、従来のガラス窓と支柱の組み合わせに比べ36%の軽量化を実現。フロントウィンドウと支柱が一体となった透明な樹脂窓は、視界を遮るものがなく、安全確保と同時に爽快なドライビングにも貢献します。クルマをもっと軽く、ドラインビングをもっと安全に快適に。樹脂窓のさらなる実用化に、テイジンは技術で応え続けます。

複合成形材料が実現する、
軽くて強いクルマ

次世代エコカーの
キーワード「軽量化」

温暖化の防止や化石資源の消費の抑制など、環境保全は今や世界的に取り組むべき課題です。自動車業界においても、CO2排出量の低減や燃費効率の改善が求められ、その実現には車体の軽量化がカギを握るとされています。乗り物としての安全性と、優れた環境性能の両立。軽くて強いクルマを実現するために、新たな素材の提供が求められています。

繊維と樹脂の
複合化で応える

この次世代エコカーが抱える課題に、テイジンはさまざまな繊維と樹脂を組み合わせた複合成形材料で応えます。炭素繊維・ガラス繊維・アラミド繊維といった強化繊維と、ナイロンやポリカーボネート樹脂などの熱可塑性樹脂、またはビニルエステル、エポキシ樹脂などの熱硬化樹脂を組み合わせ、用途に合ったさまざまな特性を発揮することが可能です。さらに強度を最大化するデザイン技術も活用することで、コスト面の課題にも対応しています。

地球環境にやさしい
クルマを目指して

加えて、熱可塑性樹脂を使用した複合成形材料を用いることで生産性が向上するため、製造工程におけるCO2排出量の低減にも貢献します。成形した後も形状を容易に変更することが可能なため、リユースやリフォームして、使用後も含めた製品サイクル全体で環境負荷を減らすことができます。クルマを軽くし、環境負荷も軽くしたい。テイジンの車体軽量化への挑戦は、これからも続きます。