サステナビリティ

指標と目標

グループ目標(KPI)

淡水取水量売上高原単位
2030年度 30%改善(2018年度比)

水使用量の少ない製品の拡大と事業活動における水の効率的利用に努めています。特に水使用の多い製造拠点での使用量抑制を中心に目標達成を目指しています。2024年度の淡水取水量は、61.5百万トン保証対象指標となり、売上高原単位は7.3千t/億円保証対象指標となりました。


淡水取水量と売上高原単位の推移

  • *北米で自動車向け複合成形材料事業を営むマテリアルセグメントの連結子会社であるTeijin Automotive Technologies NA Holdings Corp.(以下、TAT-NA)は非継続事業のため、2024年度から集計対象外に変更。過去の値はTAT-NAを含み、2024年度はTAT-NAを含まない数値。なお、カッコ内はTAT-NAを含む参考値であり、第三者保証対象外
  • *淡水取水量は、工業用水、地下水、上水道の合計
  • *売上高原単位を算定する際には、連結売上高を分母に適用して算定。なお、2024年度は連結売上高からバウンダリー除外対象会社の売上高を控除した額を分母に適用して算定

排水による負荷

2024年度の排水量は55.0百万トン保証対象指標となりました。化学的酸素要求量(COD)は320トン保証対象指標となりました。生物化学的酸素要求量(BOD)は37トン保証対象指標となりました。


淡水取水量・排水量の推移

  • *淡水取水量は、工業用水、地下水、上水道の合計

COD、BOD負荷量の推移

  • *河川、海域、湖沼に放流している排水を対象として算出。海域や湖沼へ放流する場合はCODを集計し、河川に放流する場合はBODを集計
  • *2025年10月に、CODの過年度数値を修正

水リスク評価

当グループにおける水への依存と影響の大きいマテリアル事業、繊維・製品事業の主要製造拠点(24拠点)について、世界自然保護基金(WWF)が開発したWater Risk Filterを用いて、「流域に存在する水リスク」と、「ビジネスに起因する操業リスク」の評価を行っています。「流域に存在する水リスク」の評価を行った結果、複数の拠点において「水不足」「洪水」「水質」のリスクが高いことが判明し、特にリスクが高いと判断したタイの3拠点を「水ストレス地域」としました。一方、「ビジネスに起因する操業リスク」の評価を行った結果、全ての拠点で「水不足」「洪水」「水質」については、適切な対応をとることにより、リスクは抑えられていることを確認しています。具体的な取り組みとして、「水不足」リスクに対しては、製品洗浄工程での使用量削減をプロジェクト化するなどの対策を進めリスク低減に努めています。「洪水」リスクに対しては、事業継続計画(BCP)を策定し、大規模災害や不測の事態が生じた場合でも事業を継続できるよう取り組んでいます。「水質」リスクに対しては、COD、BODの削減に取り組み、水リスクへの対応を推進しています。