サステナビリティ

水資源の管理

世界的に深刻化している水不足や水質汚染への対応として、水資源の効率的利用を進めながら、事業拠点の水リスクを踏まえた使用量削減に取り組んでいます。

水資源の管理

2030年度グループ目標(KPI)

淡水取水量の売上高原単位を2030年度までに2018年度比30%改善

水使用量の少ない製品の拡大と事業活動における水の効率的利用に努めています。特に水使用の多い製造拠点での使用量抑制を中心に目標達成を目指しています。

2022年度の淡水取水量は、前年度とほぼ同等の66.5百万トン保証対象指標となりました。売上高原単位は前年度比9%改善しています。

淡水取水量と売上高原単位の推移

  • *売上高原単位は、2021年度より保証を受けています。算定する際には、連結売上高を分母に適用して算定しています

排水による負荷

2022年度の排水量は前年度とほぼ同等の60.2百万トン保証対象指標となりました。

染色工場の洗浄水削減活動などにより、化学的酸素要求量(COD)は前年度比20%減の209トン保証対象指標となりました。生物化学的酸素要求量(BOD)は前年度と同等の80トン保証対象指標となりました。

淡水取水量・排水量の推移

  • *淡水取水量は工業用水、地下水、上水道の合計

COD、BOD負荷量の推移

  • *集計対象は河川、海域、湖沼に放流している排水
  • *2021年度まではCOD値及びBOD値の両方を測定している事業所ではCOD値を採用したが、2021年度より海域や湖沼へ放流する場合はCODを集計、河川に放流する場合はBODを集計しています

水リスクへの対応

帝人グループでは世界資源研究所(WRI)の水リスク評価ツール「Aqueduct」を用いて、製造拠点(26拠点)別にリスクを分析した結果、8拠点が水ストレス「高」地域と判定されています。これら水ストレス「高」地域にある拠点では、製品洗浄工程での使用量削減をプロジェクト化するなど対策を進め、リスク低減化に努めています。

リスク分析拠点<26拠点> 赤文字は、水ストレス「高」判定

日本 帝人(愛媛県松山市、山口県岩国市、広島県三原市、静岡県三島市、岐阜県神戸町)
アメリカ Teijin Carbon America(テネシー州、サウス・カロライナ州)、Renegade Materials(オハイオ州)、Teijin Automotive Technologies NA Holdings(ミシガン州)
オランダ Teijin Aramid(アーネム、エメン、デルフザイル)
ドイツ Teijin Carbon Europe(ハインスベルク)、J.H. Ziegler(アーハーン)
ポルトガル Teijin Automotive Technologies Portugal(レサ・ド・バリオ)
チェコ Teijin Automotive Technologies Czech(ミロヴィツェ)
中国 南通帝人(江蘇省南通市南通市)、Teijin Polycarbonate China(浙江省嘉興市)帝人化成複合塑料(上海)(上海市)
タイ Teijin Polyester (Thailand)(パトゥムターニー県)Teijin (Thailand)(アユタヤ県)Thai Namsiri Intertex(サムットプラカーン地区)Teijin Cord (Thailand)(アユタヤ県)
ベトナム Teijin Frontier (Vietnam)(ビエンホア地区)、Teijin Frontier Shonai(ベトチ地区)
韓国 Teijin Lielsort Korea(アサン市)
  • *社名の(株)、Limited、Co.,Ltd.、Ltd.、Inc.、GmbH、Corporation、B.V.、有限公司は省略