人財マネジメントと労働CSR

社員の成長とワークライフ・バランス実現を目指して

基本姿勢

「社員と共に成長します」という企業理念の実践と、社員のクォリティ・オブ・ライフ(QOL)向上を目指すことを帝人グループの人事基本方針とし、雇用確保、ダイバーシティやワークライフ・バランス施策の推進、全グループ社員が共有する価値観の検討、技術・技能の継承などを、グループ・グローバル視点で実践しています。

企業行動規範

1.人命の尊重と安全、健康への配慮

帝人グループは、事業活動のすべての段階において、人命尊重と、安全、健康の維持に努める。

5.ステークホルダーの尊重

帝人グループは、事業活動の遂行にあたり、株主、社員、顧客、サプライヤー、地域住民などのステークホルダーの立場を尊重するとともに、ステークホルダーとの対話に努める。また、帝人グループは、機密情報として扱うものを除き、事業活動に関わる内容で社会にとって重要な情報については、適切に開示する。

6.人権の保護

帝人グループは、社員をはじめとする事業活動に関わるすべての人々の人権を尊重し、児童労働や強制労働を行わず、これらの方針に関し、帝人グループは自ら関与するバリューチェーンにおいても、関係者の良き理解と協力が得られるよう努める。

7.社員の人格、個性の尊重

帝人グループは、社員の人格、個性を尊重し、社員の人種、性、宗教等の多様性を受け容れるとともに、ゆとりと豊かさの実現に向け、安全で働きやすい職場環境を確保する。

帝人グループ人事方針

帝人グループでは、2003年に「帝人グループ人事基本方針」を策定しました。その中では、人財マネジメントの目標として、「社員と共に成長します」という企業理念の実践と、社員のクォリティ・オブ・ライフ(QOL)向上を掲げています。

帝人グループ人事基本方針

人財マネジメントの目標

  • 企業理念の一つ「社員と共に成長する」の実現
  • 生産性の継続的向上と社員のQOL向上

基本方針

  • 1
    雇用確保への最大努力(会社の事業発展努力と社員の生産性向上努力)
  • 2
    成果・職務・能力を重視した処遇(透明性・公平性・納得性の追求)
  • 3
    事業特性・労働力構成にマッチした適正な処遇
  • 4
    社員の能力開発への積極的支援
  • 5
    ダイバーシティの尊重

帝人グループ人事中長期計画

2017年度からの3カ年を対象とした「中期経営計画」の中で、「ダイバーシティの浸透と働き方改革」を掲げ、「性別・国籍・経験・価値観」を問わない多様な人財の活用促進」と「時代に即応した多様なワークスタイルを支援する制度設計の推進」を実行していきます。

  • ダイバーシティの浸透と働き方改革

社員一人ひとりのQOL向上を見据え、多様な働き方の選択とライフプランを支援する仕組みを構築

  • 性別・国籍・経験・価値観を問わない多様な人材の活用促進

社員一人ひとりの希望に合わせ、国・会社・組織をまたいだ柔軟な人財配置・異動ができる人事制度の構築

  • 時代に即応した多様なワークスタイルを支援する制度設計の促進

社員一人ひとりのニーズに合わせたキャリア開発が可能となるような教育・研修制度の構築

人財育成と教育研修

帝人グループでは、「社員各自の自己啓発による主体的な研鑽」を促進・奨励し、「現場でのOJT」「配置・ローテーション」「教育研修」と連携して、体系的にグループ人財の育成を図っています。

人財育成と教育研修の基本的な考え方

人財育成の基本は、社員各自の自己啓発による主体的な研鑽を促進・奨励することにある。

1.現場でのOJT

上司が日常業務を通じて部下を個別に育成・指導することにより、自己啓発・研鑽を促す手段。仕事に対する緊張感や、仕事の完成に向けてのプロセスを通じた充実感・達成感を与え、部下の成長を支援する。

2.配置・ローテーション

個々人の能力開発・伸長の機会であり、さらなる自己啓発・研鑽を促す手段。上司は、部下の長所や個性を的確に把握するとともに、「自己申告」などの情報を踏まえて、適正な配置・ローテーションに努める。

3.教育研修

経営ニーズと現在および将来の職務遂行に必要な要件を踏まえた内容を提供し、個々人の自己啓発・研鑽の契機となる機会を提供する「Off-JT」手段。上司は、部下を教育研修に積極的に派遣することにより、グループ内外社員との相互啓発、視野の拡大を図る。

コア人財研修への海外人財選抜数の増加

帝人グループでは、将来を担うコア人財の育成に向け、次のプログラムを実施しています。さらに、2015年度以降は、選抜要件や研修プログラム内容の抜本的な見直しを図り、海外ビジネススクール短期派遣やリベラルアーツ系研修を導入しています。

1)「STRETCHⅠ」、「STRETCHⅡ」

「STRETCH」とは「Strategic Executive Team Challenge」の略で、海外を含むグループ会社の社員を対象に行っている、グローバルな舞台で活躍できる人財を育てるグループコア人財育成プログラムです。
 
2016年度、「STRETCHⅠ」は部長相当前後対象に6人、「STRETCHⅡ」は課長相当前後を対象に15人が選抜研修に参加しました。
 

2)SLP

「SLP」とは「Strategic Leader Development Program」の略で、コア人財の候補者を育成するための中堅社員向けリーダー育成プログラムです。
2016年度は、前年に引き続き、集合型研修および社外・異業種人財との交流研修派遣を実施しました。また、社外の人財と切磋琢磨する機会を拡大するため、新規の異業種交流研修を立ち上げました。第1回の研修会は2017年7月に実施する予定です。

人財マネジメントのグローバル化対応

2009年より、人事・総務本部内に「グローバル人事室」を設置し、社員がグローバルに活躍するための人事制度や配置の仕組みを構築しています。2014年4月からは在欧グループ会社の人事部長が帝人グループの人事・総務本部長補佐(グループ理事)を担っています。この人事の狙いは、グローバルレベルでの人事戦略の展開であり、各種施策の実行が加速しています。
 
また、取り組みの一環として、2011年度からグループ共通のリーダーシップ研修プログラム「EaGLESS」を世界5地域(日本・EU・米国・中国・タイ)で展開しています。「EaGLESS」は、すべての管理職が持つべきリーダーシップと帝人グループの価値観や経営方針、歴史などを身につけられる内容です。そのため、これらのスキル・知識を必要としている国内外全ての社員が、毎年順番に受講しています。
 
さらに、ビジネスのグローバル化に対応する研修として、国内グループ主要3社(帝人、帝人フロンティア、インフォコム)の新卒採用社員全員を、新興国に派遣しています。2011年度の中国・インド派遣をはじめ、2013年度からはインドネシア、2014年度からはベトナム、2016年度からはタイを派遣先に追加しました。企業・官公庁への訪問や現地の同世代優秀人材との討議・フィールドワークなどを通じ、多様な文化に触れることでグローバル化への意識を高めています。
2016年度は139人が参加し、2017年度は131人が参加する予定です。
 

新卒社員海外研修
 

リーダーシップ研修プログラム「EaGLES(イーグルス)」

「EaGLESS」は、4ヵ国語(日本語・英語・中国語・タイ語)に対応している研修プログラムです。(1)e-ラーニング、(2)世界5地域(日本・EU・米国・中国・タイ)での集合研修、(3)学習成果測定、の3ステップ構成となっています。海外の集合研修の際には、帝人(株)の各地域の代表が参加する懇親会が開催され、貴重な交流の場になっています。
2016年度は、日本のみで実施し、受講者は62人。2017年度以降も継続して実施する予定です。
 

帝人グループの教育研修制度と配置・異動に関するしくみ

管理職は部長と課長、その下に入社~中堅までの社員が在籍しています。帝人グループ・各事業部(中核会社)ではサクセションプラン*1と年間人事計画を策定します。グループ共通教育・研修制度は、新任部長研修~新任課長研修(EaGLES)のSTRETCH*2、新任課長研修(EaGLES)~中堅社員研修のSLP*3、中堅社員に至るまでのSDP*4、新入社員研修があります。その他にジョブチャレンジ制度*5、自己申告制度、能力開発、評価、役職在任年制限、長期在籍者の異動推進、多面観察の制度があります。そのうち自己申告制度、能力開発、評価、役職在任年制限、長期在籍者の異動推進、多面観察に関しては帝人グループ・各事業部(中核会社)によるサクセションプラン*1と年間人事計画に反映されます。

  • *1
    サクセションプラン:事業継続の視点から、主要ポストの後継者を育成するプラン。
  • *2
    STRETCH:Strategic Executive Team Challenge、管理職向けのグループコア人財育成プログラム。
  • *3
    SLP:Strategic Leader Development Program、将来の幹部を目指す中堅社員向けリーダー育成プログラム。
  • *4
    SDP:Speciality Development Program、総合職向け営業・技術・スタッフの専門能力教育プログラム。
  • *5
    ジョブチャレンジ制度:人財のグループ内公募制度。グループ会社直属上司の許可をとらずに応募が可能で、決定すれば上司は覆すことができない。