メタ系アラミド繊維と火傷評価システム

400℃超の耐熱性と快適性を併せ持つ繊維と、燃焼マネキンを用いた安全性評価

火災、オイル、ガスの採掘や、電気工事、化学プラントなどの過酷な環境の作業現場には、常に危険が伴うため、万が一の事故の際にも作業従事者の安全を確保できるよう、難燃性や防炎性に優れた作業服が求められています。一方で、作業時の身体への負担を軽減することも重要です。しかしながら、高い難燃性・防炎性を実現するには、生地の厚みを増すなどの対応が取られ、作業時の快適性との両立が困難とされていました。

高機能繊維による「難燃性」と「快適性」の両立

テイジンのメタ系アラミド繊維「コーネックス」は、400℃超の耐熱性を持ち、防炎性に優れる高機能繊維で、炎が燃え移ったり、熱で溶けて肌に付着したりすることがありません。難燃素材としては比較的高い強度を備えていることに加え、さらに高い強度を持つテイジンのパラ系アラミド繊維と組み合わせることで、生地をより薄くし、作業服全体の軽量化を実現することができます。また、テイジンは、実現が難しい安定した高い染色性と世界最高レベルの熱防護性をあわせ持つメタ系アラミド繊維「コーネックスネオ」も展開しています。

過酷な現場を再現することによる安全性評価

さらにテイジンは、民間企業としては国内唯一である、国際規格に基づく火傷評価システム「PLIFF(Protect LIfe From Fire)」を導入しています。「PLIFF」は、燃焼マネキンに防火服・難燃作業服を着用させ、過酷な火災下の環境を再現することで、火傷程度や皮膚温度の分布をデータ化しその場で検証・解析することができる、世界でも保有する機関が非常に少ないシステムです。テイジンは「PLIFF」を活用し、高性能でさまざまな状況に対応できる防火服・難燃作業服の開発を行っています。

今後の展開

欧米や日本では、既にメタ系アラミド繊維製の防護衣料が広く使用されています。また、近年はアジア・新興国においても、作業従事者の安全確保に向けた厳しい基準が導入されつつあり、メタ系アラミド繊維のさらなる需要拡大が見込まれています。「コーネックス」、「コーネックスネオ」、そして「PLIFF」は、世界の多様なニーズや文化に合った防火服・難燃作業服のラインナップ拡充に、ますます貢献していきます。

 

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