世界のリスクを読む。先手を打つ。
調達(購買)とはどのような仕事なのでしょうか。
テイジンのものづくりに必要な原料を調達しています。私の場合は、樹脂製品に使用する主原料・副原料を10種類以上を担当。海外のサプライヤーと交渉することも多く、グローバルな仕事だといえます。調達の2大テーマは「安定調達」と「コストダウン」。そのための企画立案・推進のほか、コストへの影響が大きい主原料の市況や業界の情報を的確に収集し、社内に展開しています。昨今のコロナ禍など、調達が困難になる要因は防ぎようのないものが多いのですが、それでもなんとかしなければならないのが私たち。プレッシャーも大きいですね。
防ぎようのないリスクを、それでも抑える方法はあるのですか。
先手を打つことです。経験を積むうちに、世界のどこかで何かが起こった時、それが巡り巡ってどう調達のリスクになるか、だんだん読めるようになってきます。すると、原料調達をあらかじめ確保しておいたり、調達リスクについて社内に情報発信をしておくなどの対策ができます。やはり、問題が表面化する前に先手を打って危機回避できた場合は達成感がありますね。周りには気づいてもらえないですが(笑)。そのような先手対応をこれからもっと心がけていきたいと考えています。