学部の4年間は国家資格である臨床検査技師になるための勉強をしていました。この臨床検査技師とは、検査技術を駆使して患者さんの体を調べ、さまざまな情報を提供するメディカルスタッフ。4年生の時に資格を取得したのですが、研究室での研究が面白くなり、大学院に進み生理学に関わる研究に携わりました。
就活では、臨床検査技師としての知識を活かしながら、医療機関以外の領域で働くことを軸にしました。4年生の時に病院での実習を経験したのですが、ちょっと自分が目指している分野とは違うなと感じたのです。そこでいくつかの企業を受けましたが、当時、「臨床検査技師」という枠で採用していたのはテイジンだけ。そのぶん、スペシャリストとして活躍できるフィールドがあると感じたことが決め手でしたね。
睡眠障害の一つに、睡眠時無呼吸症候群（SAS）という病気があります。このSASの治療法でもっとも普及しているものにCPAP（シーパップ）と呼ばれる治療器があり、テイジンではCPAP器を医療機関に提供する事業を展開しています。このCPAP器の普及を、臨床検査に精通した知識を活かしてサポートするのが私たちのミッション。具体的には、営業担当と同行して医療機関を訪問し、医師やメディカルスタッフにSASに関する情報を提供したり、検査や治療の特徴を紹介したりしています。
そうですね。私が現在所属する支店には営業担当を含む様々な職種のメンバーが所属しており、全体としては100名を超えますが、臨床検査医技師は私も含めて2名。全国でも30名ほどという少数精鋭のグループなのです。
CPAP器に加えて、関連する検査装置などの導入もサポートしています。こうした活動を通じて、医師が行う診断の精度を高めたり、検査に携わるメディカルスタッフの負荷を軽減したり、医療の現場に貢献していると実感する時ですね。そうした声を直接耳にするとすごく嬉しいです。昨年、ある医療機関で古くなった検査装置を一新するというプロジェクトに携わりました。医師やメディカルスタッフに喜んでいただくことに加え、会社の利益に貢献している手応えもやりがいにつながっています。 また、最近では、CPAPのスペシャリストとして、支店内で研修なども行っています。若手の営業担当の成長をサポートすることも、この仕事の楽しさの一つですね。
仕事の内容としては、基本的に1年目から変わっていません。入社後、東京や埼玉の支店で経験を積み、4年目に京都支店に異動しました。今、振り返ると、この異動が私にとって一つの転機だったかも。臨床検査技師として独り立ちするきっかけとなり、現在の支店に来てからは、基本業務に加えて支店長や営業所長と共に施策立案にも関わる機会も増えたように思います。
いえいえ、そんなこともないですよ。業務のスケジュールなどについては自分たちである程度調整できる立場にあり、会社の制度も充実しています。まとまった休みも取りやすく、今年はカナダ旅行に行きました。臨床検査技師には女性のメンバーが多いのですが、先輩たちを見ていると産休・育休を取得したり、時短勤務を選択したり、ライフステージに合わせて柔軟な働き方ができているように思います。
また、臨床検査技師としての業務をスキルアップさせる体制も充実していて、全国にいるメンバーとは定期的に研修で集まったり、毎月Webミーティングを行って情報を交換したり、相談し合ったりしています。
これからも常に最新の知識を学び、テイジンにおける臨床検査技師としての専門性を深めていきたいです。さらに将来は、新しい治療法の提案といった新規事業にもチャンスがあれば携わってみたいと思っています。この先どんなキャリアを歩もうとも、今、医療の第一線で培っているスペシャリストとしての知識や経験が、自分なりのかけがえのないバックボーンになると感じています。
