INTERVIEW

事務系
テイジンらしい、
しなやかな強さを、
自ら立ち上げた
プロジェクトで体現する。
マテリアル営業
2017年入社
工学部

関わっていない業界がない。

テイジンを選んだ理由を教えてください。

就活セミナーで出会ったことが始まりです。社名はもちろん聞いたことがありましたが、何をしている会社なのかはよくわかっていなくて。もともと興味のあった素材系の業界だと知って、興味を持ちました。特に魅力的だったのは、炭素繊維、アラミド、樹脂など、非常に幅広い素材を扱っていること。医療など、マテリアル以外の事業があることにも惹かれましたね。ここだけの話、もしもマテリアルに飽きたとしても、ほかの道を選べるかも……と考えていました(笑)。

営業として、素材を扱うことの面白さはなんでしょうか。

「関わっていない業界がない」と言えるほど、幅広いお客様に提案できることが大きいですね。私はポリカーボネートという樹脂を担当し、配属直後に10社のお客様を持ちましたが、みごとに業種はバラバラでした。お客様ごとに学ぶべきことが異なるという苦労はありますが、だからこそ提案が受け入れられた時の喜びは大きいですし、広く世の中に貢献できている実感もあります。今のところ、マテリアルに飽きる気配はまったくありません(笑)。

入社3年目で提言した、医療分野への注力。

営業先が非常に幅広いですが、得意分野はありますか?

営業一人ひとりが異なる得意分野を持っていて、それが個性につながっています。私の場合は医療分野ですね。実は少し前までの戦略では、医療機器はポリカーボネートの重点用途から外れていました。しかし、海外メーカーの参入によって市場の奪い合いになっている今、手薄だった分野にも積極的に打って出るべきだと考えたのです。医療用途の場合、関係省庁への申請など、材料が採用されるためのハードルが高いという特徴があります。一方で、今後世界的に医療機器の需要は拡大が予想されており、収益性も長期的に見込めます。市場規模としても充分だと試算できました。こうした根拠を元に提言を行い、プロジェクトが立ち上がることになったんです。

現時点での手応えはいかがでしょうか。

プロジェクトの立ち上げから1年半ほどが経ちましたが、国内市場の把握とお客様候補の絞り込みはかなり進みました。まだ成約には至っていませんが、商談を始めているお客様からの評判もよく、一度に多数の実績が生まれてくるのではと見込んでいます。コロナ禍で消毒頻度が増え、耐薬品性の高い材料へのニーズが高まっているので、しっかりと応えていきたいですね。市場や環境に合わせて柔軟に変化し、適応していくのがテイジンの強さですが、自ら育てたプロジェクトでそれを実践できるのは面白いですね。

値上げ交渉に教えられた、営業の価値。

これまででいちばん大変だった営業経験を教えてください。

原料が高騰し、お客様への値上げ交渉をした時がとにかく辛かったですね。ちょうどお客様との信頼関係ができ始めた時期でもあり、話を切り出すことに罪悪感さえ覚えました。けれど、課や部内で激しく意見をぶつけていく中で、素材メーカーの営業としてのあるべき姿を自分なりに理解しました。素材とは、あらゆる産業の土台。大切なのは、安定供給を守り抜くことです。そのために、自助努力だけではどうしようもないときは、値上げをお願いせざる得ないという結論に達しました。それが通じないとしたら、自分自身のプレゼンスが足りないのだと気付かされたのです。営業という仕事の深さを、改めて知ることのできた機会でした。

ONE DAY SCHEDULE

  • 9:00出社、メール処理
  • 10:00東京本社にて電子部品メーカーと材料評価状況についてのウェブ打ち合わせ
  • 13:00医療機器メーカーを訪問し、技術に材料プレゼン
  • 16:00東京本社にて電子部品メーカーと材料評価状況についてのウェブ打ち合わせ
  • 17:00メール処理
  • 19:00退社