INTERVIEW

事務系
プロモーションを左右する、
「医療情報コンテンツ」という
武器を創り出す。
ヘルスケア営業
2013年入社
理学 専攻

医療現場への情報伝達という、ハードルの高さと意義の大きさ。

テイジンを選んだ理由を教えてください。

志望企業を絞り込んでいく中で、学生時代の専攻を活かせそうなテイジンを候補に入れました。ただ正直なところ、当時はあくまで「数ある候補のひとつ」。特に志望度が高いわけではなかったんです。それが決定的に変わったのは、面接を受けてからですね。質問のほとんどが私自身についてのもので、パーソナルな部分をとてもよく見てもらえている印象を受けました。各社の面接の中で、いちばん自分らしく受けることができたのではないかと思います。無事テイジンから内定をもらってから卒業までの間に、私はドイツへ短期留学しました。たまたま留学先にマテリアル事業の拠点があることを知り、「現地の社員に会ってみたい」とダメ元で人事に頼んでみたところ、意外にも快諾。一内定者に過ぎない私の願いを聞いてもらえるなんて、改めて「いい会社だな」と実感したことを覚えています。

現在は「医療情報コンテンツ制作」の担当ということですが、「医療情報コンテンツ」とは何でしょうか?

医療用医薬品や在宅医療機器の情報を伝達するために使用する資料です。具体的には、パンフレットや Webサイト、動画、説明用スライドなどを指します。医療用医薬品や在宅医療機器のコンテンツ制作は規制が厳しく、たとえば営業担当が、医療従事者向けに説明する資料を独自につくることは現実的に不可能です。そこで、私たちのような専門チームが医療情報コンテンツの企画・立案・作成にあたっています。実際には、製品ごとに、当社のプロダクトマネージャーや社外の制作代理店の担当者など複数の関係者と協力しながら進めていきます。

厳しい規制の下での仕事となると、難易度が高そうですね。

大変です(笑)。特に新薬を市場に投入する時は苦労しますね。日本製薬工業協会の定めたルールを遵守しながら、製品としてアピールしたいポイントもきちんと押さえ、さらに患者さん向けの資材では、誰でも理解できるようなわかりやすい表現を心がけなければいけません。もちろんスケジュールは厳守です。けれど、完成させたコンテンツは社内外にたくさんの意義をもたらします。医療従事者に製品の理解を深めていただくきっかけとなり、患者さんに正しい服薬方法を周知することで適正な使用にもつながります。また、最前線で医療従事者と接している営業担当者から「『あのコンテンツを繰り返し観たい』と先生が評価していた」などと褒められると、やっぱり嬉しいですね。

2つのスタンダードを、新しいひとつのスタンダードへ。

これまでに体験した逆境を教えてください。

ヘルスケア事業の組織再編に伴い、医薬品事業と在宅医療機器事業の営業部門が統合されました。同時に医療情報コンテンツ制作のチームも統合されたのですが、すんなりとは行かず……。

どんな問題があったのでしょう?

一言でいえば、ダブルスタンダードの状態が生じていました。コンテンツ制作や業界の規制、社内ルールなど、2つの事業がそれぞれ持っていた異なる基準をひとつにまとめなければならないのですが、慣れ親しんできたやり方を変えるのはお互いに一大事です。何を残して何を捨てるべきか、徹底的に議論しながら統合を進めました。お互いのルールを学び合ったり、コンテンツ制作をOJTで経験し合ったりと、相互理解にも時間をかけましたね。

スタンダードを変えるわけですから、大変ですね。

ただ、これまでの慣習を見直すいいきっかけだったのかなとも思います。統合によって業務効率化を果たせた部分もあります。また、さらに次の段階として、事業部同士の統合メリットを真に活かすような取り組みの方向性も見えてきました。

事業統合の意義を、医療情報コンテンツから形にしたい。

統合のメリットを活かすコンテンツ制作とは?

事業統合によって、営業現場では一人の営業担当が医療用医薬品と在宅医療機器の両方を取り扱う土台ができつつあります。私たちの部署では現状、製品ごとに担当者を決めてコンテンツ制作を行いますが、2つの領域を横断するようなコンテンツを制作できないか、ということを検討しています。たとえば、ある疾患や病態をテーマにして、関連する医療用医薬品と在宅医療機器をまとめて訴求するというアイデア。営業担当者にとって、統合以前は取り扱ったことのない製品を医療従事者へ提案するのはハードルが高いものですが、ひとつのコンテンツで両方の製品を提案できるとしたら、その負荷を軽減できるかもしれません。

実現できれば、画期的なことになりそうですね。

現実的には、医療用医薬品と在宅医療機器では規制が大きく異なるため、横断的なコンテンツ制作にはまだまだ多くの課題が残っています。さらにいうなら、医療用医薬品と在宅医療機器の両方を一人の営業担当が取り扱うような会社はテイジンだけですから、業界としての前例もありません。けれど、新しい取り組みだからこそ、テイジンで挑む意義があるのではないかと思っています。

ONE DAY SCHEDULE

  • 9:00勤務開始。メールチェック
  • 10:00新薬の資材作成のため、プロダクトマネージャーや開発担当者とオンラインで打ち合せ
  • 11:00作成した資材を社内審査へ提出
  • 12:00お昼休み
  • 13:00プロモーション活動に関して、プロダクトマネージャーや現場の営業担当の方とオンラインで打ち合せ
  • 14:00制作会社から送付されたデータを確認し、修正依頼の内容を検討。検討後、チーム内で制作会社への修正依頼内容をすり合わせ
  • 17:00営業担当からシステムに関する問い合わせを受領。トラブル時には、システム開発元と解決策を検討
  • 17:451日の業務内容のまとめと、翌日の業務内容の洗い出し