医療現場への情報伝達という、ハードルの高さと意義の大きさ。
テイジンを選んだ理由を教えてください。
志望企業を絞り込んでいく中で、学生時代の専攻を活かせそうなテイジンを候補に入れました。ただ正直なところ、当時はあくまで「数ある候補のひとつ」。特に志望度が高いわけではなかったんです。それが決定的に変わったのは、面接を受けてからですね。質問のほとんどが私自身についてのもので、パーソナルな部分をとてもよく見てもらえている印象を受けました。各社の面接の中で、いちばん自分らしく受けることができたのではないかと思います。無事テイジンから内定をもらってから卒業までの間に、私はドイツへ短期留学しました。たまたま留学先にマテリアル事業の拠点があることを知り、「現地の社員に会ってみたい」とダメ元で人事に頼んでみたところ、意外にも快諾。一内定者に過ぎない私の願いを聞いてもらえるなんて、改めて「いい会社だな」と実感したことを覚えています。
現在は「医療情報コンテンツ制作」の担当ということですが、「医療情報コンテンツ」とは何でしょうか?
医療用医薬品や在宅医療機器の情報を伝達するために使用する資料です。具体的には、パンフレットや Webサイト、動画、説明用スライドなどを指します。医療用医薬品や在宅医療機器のコンテンツ制作は規制が厳しく、たとえば営業担当が、医療従事者向けに説明する資料を独自につくることは現実的に不可能です。そこで、私たちのような専門チームが医療情報コンテンツの企画・立案・作成にあたっています。実際には、製品ごとに、当社のプロダクトマネージャーや社外の制作代理店の担当者など複数の関係者と協力しながら進めていきます。
厳しい規制の下での仕事となると、難易度が高そうですね。
大変です(笑)。特に新薬を市場に投入する時は苦労しますね。日本製薬工業協会の定めたルールを遵守しながら、製品としてアピールしたいポイントもきちんと押さえ、さらに患者さん向けの資材では、誰でも理解できるようなわかりやすい表現を心がけなければいけません。もちろんスケジュールは厳守です。けれど、完成させたコンテンツは社内外にたくさんの意義をもたらします。医療従事者に製品の理解を深めていただくきっかけとなり、患者さんに正しい服薬方法を周知することで適正な使用にもつながります。また、最前線で医療従事者と接している営業担当者から「『あのコンテンツを繰り返し観たい』と先生が評価していた」などと褒められると、やっぱり嬉しいですね。